パワーオブザドッグのネタバレあり感想
まずこの作品を見始めて分かるのは『有害な男らしさ』を描いているということである。しかし鑑賞を進めていくと決してそれだけではないことがわかるという構造になっている。
前半はよくあるラブロマンスものだ。この部分を鑑賞した時の考えはおおよそ以下の様だろう。
しかし後半、四章に差し掛かると、その予想は裏切られ、物語の焦点が未亡人と夫から義兄と息子へと代わる。そして義兄の有害な男らしさと息子の女々しさには其々由来があることが明らかになる。すなわち義兄はゲイでその反動から男らし