第15期しまね人財塾第4講福岡県企業 視察研修② ピエトロ様
今までも多くの企業様に訪問させていただいています。
今回から、その訪問した会社様が大切にしているであろう言葉を一言で表すすとどんな言葉が適切なのか、勝手に決めてお伝え。でもホームページや講話の中でも使われているので、決して私の身勝手な判断ではないと思います。
ピエトロ様の大切にしている言葉は「しあわせ」でした。お客様のしあわせ。社員さんのしあわせ。お客様と会社とのつながりがとても深く、ピエトロファンが沢山いる。ピエトロのファンと一緒に商品開発や会社作りを行う、ファンベースというものがあります。
ファンと一緒につくるピエトロのファンベース│ピエトロ
この取り組みが非常にあたたかい。ステークスホルダーみんなでいいお店をつくろうという思いが感じられます。この取り組み、言うのも思いつくのも簡単。でもそれをきちんと実装させれる会社は少ないのではないでしょうか。
さて、ホームページなどをみればわかる情報は今回は割愛。
創業者の急死から、社長に抜擢された、現社長の高橋さんの講話と社員様からのファンベースについてのお話し。同席していただいた社員様への質問からの感想を。
ピエトロさんは社員数291名 男性56.4% 女性43,6%という男女比率のバランスがよい会社様。昨今の新入社員さんは女性比率が高く、いずれ女性が多い会社になるとのこと。PAさんも合わせると1000名を超える大企業様です。上場もされてますしね。
高橋社長様のお話の最初に出てきたのがピエトロビジョン。コロナという予期せぬ事態が発生。多くの飲食業の皆様が必死で未来のことを考えた時、全社員でアイデアというよりは自社のビジョン(なりたい姿)を出し合いました。現在ではなく、10年後の自分たちの会社をどうしたいのか。カリスマ経営者であった創業者であれば、この方向でいくぞ!と道しるべを掲げられたかもしれませんが、同じようにはできない。だからこそ社員みんなで音楽を奏でる。一人一人が主役のしあわせ奏でる「オーケストラ経営」に向かわれます。もしかしたら創業者もそうだったのかもしれません。そこは想像でしかない。
そしてみんなで作ったビジョンを社内研修や社長講話の度に伝えていったそうです。入社歴の長い社員さんより、入社歴の浅い社員さんのほうが共感してくれたそう。徐々に年配の方にも浸透していくのでしょうが。
自分たちが毎日使用している設備にも愛情を注いでおられて、設備のことを「ラブマシーン」と呼ぶ社員さんもいらっしゃるとか(^^)
ファンとの交流のなかで一番特徴的なのが、一人のファンにインタビューを行いピエトロのどこが好きかを聞かれるそうです。これにはお客様もですが、社員様も自社の良さを再認識できるとのこと。ファンの声を非常に重要しされていました。
しかし、ピエトロ様にお邪魔して一番感じたのは、全く大企業ぽくない。いい意味で。とても暖かい雰囲気の会社様。なるほどこの空気が社風がピエトロの成長の要因だなと思いました。
社風、文化の形成ほど難しく時間のかかるものはありません。しかし、これほど重要なこともない。改めてそれぞれの会社が醸し出す風土の重要性を感じる時間となりました。