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神社詣よりも大切なこと
父の実家に帰省していました。
父は九州の田舎を離れて奈良に暮らしていますが、田舎にはまだ、父の兄の子供達が住み、家を守ってくれています。
今も先祖が残した家に住んでいる親戚たちの暮らしは、明治時代からずっと線で繋がっているのだと実感します。
「壊すのは簡単だけど、守れるならば守りたい」と、今の家主である従兄はいい、明治時代に建てた家を、必要に応じて直したりしつつ基本は元のまま住んでいます。
私は、
「家にお稲荷さんが祀ってあるな」
ということを知っていただけでしたが、従兄に聞くと
「昔じいちゃんが、死んだ狐を見つけて弔って、それからこの祠を建てたんだよ」
と教えてくれました。
お土産に持たせてもらったお菓子は
「じいちゃんの兄弟が、養子に行った先のお菓子屋さんで買ったよ」
と言って、従姉から渡されました。
お稲荷さんのことも、お菓子のことも。
私は普段関係ないところで過ごしています。
そんなことを知ることができ、よかったなと思いますし、
脈々と受け継がれるものを守ってくれている親戚には改めて感謝を感じずにはいられませんでした。
自分の祖先をおいて、参らなければならない神社やお寺などないはずなのです。
そんなことを感じる旅となりました。
関係があるかどうかわかりませんが、早速今日、助けてもらいました。
帰りは列車が相当遅れたため、家に帰るのが2時間以上遅れそうになったのですね。だけど私がホームに行った途端列車は普通に動き出し、2時間以上の遅れだという理由で、本来有料の特急列車に基本の乗車賃のみで乗せてもらうことができたのでした。そのおかげで、今日はかえって早く家に着きます。
じいちゃんばあちゃんが、私が行ったことを喜んでくれているとしたら、
そのことを私に伝えるためにこうやって助けてくれたのかもな・・・なんて思っています。
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