小説:隣人 8
ボランティア活動の後、参加者たちは、公園の一角にシートを広げ、持ち寄ったお茶菓子を囲んで、和やかな時間を過ごした。
花が淹れた温かい紅茶が、冷えた体に心地よい。手作りクッキーをつまみながら、住民たちの穏やかな会話が続く。都会では味わえなかった、ゆったりと流れる時間。
山田さんは、隣に座る老婦人と、楽しそうに花壇に植える花の話をしていた。時折、照れくさそうに笑う横顔が、印象的だ。
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この度のご縁に感謝いたします。貴方様の創作活動が、衆生の心に安らぎと悟りをもたらすことを願い、微力ながら応援させていただきます。