見出し画像

メルカゾール断薬成功…だと信じてた

持病が多いと、仕事の休みは通院に時間を割かざるおえない。

再燃したバセドウ病も、数か月ごとに通院し、採血を行い、数値を確認して薬メルカゾールを処方していただき、次の通院までまじめに飲む。こんなことを繰り返し、私は順調に回復していた。

FT3 : 2.7
FT4 : 1.25
TRAb : 2.5

そして、2024年8月9には、少しTRAbは高いけど薬止めることになった。

まずはバセドウ病を治したぞ!うれしかった。あの時の私は仕事もほどほど、週末は遊びに行けるくらい元気だった。そしてそんな日が続くと信じていた。

仕事が少したてこみ、家族の体調不良もあり、家族の介護と仕事の両立で限界を迎えていた。優先すべきは家族で、仕事は少しでも控えたかった。伝えたかった。ただ、会社にそんなことを相談できるような人はいなかった。いや、正しくは相談はできるけど、仕事をサポートしてくれるような人は皆無で、私は相談すらすることができず、とにかく自分に課せれることをひたすら片づけるのみだった。自分のことは二の次だった。

ある晩ベッドに入ると、ものすごい動悸がした。動悸で寝付くことができず、何でだろう、そう思っていた。そしてそんな日が続くようになっていた。起きている時にはあまり気が付かないけど、横になると心臓が飛び出そうなくらいバクバクしていた。マインドフルネス瞑想をしてみたり、心を落ち着けてから寝たりしてみたが、まったく
効果はなかった。そういえば、歩いている時も息切れすることが増えた。心なしかイライラすることも増え、はぁはぁと苦しくなる日が幾度かあった。

2024年10月25日は、伊藤病院の通院日だった。断薬して初の通院。エコーもしておきましょうと、診察室の前でひたすら長いこと待っていた。

伊藤病院があるのは表参道。長く待つときは近所に遊びに行き、時間になった頃病院に戻るのが通例だが、この日はどうも外に出る気分にならなかったので、検査室前の椅子に座っていた。気が付けば疲れ果てて居眠りしていたようだった。

そして診察室へ向かうと、大きな指摘をされなかったエコーと引き換えに、上がってしまった血液検査の数値に指摘されたのは、薬の再開だった。

FT3 : 4.1
FT4 : 1.92

自己免疫性肝炎の通院で血糖値が高かったことも伝えると、その原因もバセドウ病かもしれないという返答があった。

小学生の時から患っているバセドウ病。
中学に上がる頃にはすっかり元気になり、ずっと安定していたのに。

日々の疲労が影響していたのかもしれないし、まったく関係ないのかもしれない。原因もわからなければ、だれにも相談できないつらさが、どんどん私を追い込んでいた。

全てを投げ出して、遠くに行きたい。そんなことすら考える日が増えていた。

でも続く。ベッドに入った時の動悸は。


いいなと思ったら応援しよう!