じっくりみんなで読む

ある読書会に初めて参加してみた。別の場で出会った人に、声を掛けてもらったのがきっかけだった。

ひとりの人をテーマにした会であることは聞いていて、その人が書いた課題図書を事前に読んでくることが望ましいとのことだった。図書館で借りて読んでいったものの、どんな人がいるのかとか、どんな雰囲気かとかは未知数で少し緊張していた。
同じ本ですでに数回読書会をやったわりには、あまり進んでいないな...?と思っていたが、参加したらその謎が解けた。

課題図書は、著者が自分が暮らす地域の歴史に触れつつ展開するエッセイのようなもので、少しずつ音読しては、記述内容を確認していった。例えば、地図を広げながらこれはこの辺りかなと指さしてみたり、市史(のようなもの)ではこう書かれていると内容を照らしてみたり。
さらには、その地域で育った参加者が子どもの頃はこうだったといった話も加わって、こんなに1ページをじっくりと読んだのは初めての経験だった。

それぞれの参加者がもつ知識や経験を集結させて、一節、一文から、これはこうなのかなと考えを広げていくのは面白かった。
まずはその著者のことをもっと知ってみたいなと思って、2冊本を買って帰ってきた。

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