フィエスタレッドの誘惑。
あまり馴染みのない色、フィエスタレッド。
15歳からバンド活動を始めてグラムロック?にもひと段落ついた20歳くらいのころ、傾倒してた音楽は ロバート・クレイ や デイブ・ギルモア、エイドリアン・ブリュー …すなわち「ストラト」の音楽。
クラプトンも盛り上がっていたし兎に角、ストラトありきで音楽を聴き漁っていました。
当時の流行であったパワーのあるハムバッカーのピックアップよりも、なぜだかあの枯れたような?それでいてジャキジャキしたストラトサウンドが大好きでシングルコイルには今だに、こだわりがあります。(↓現在所有のギターたちもほぼシングルコイルです)
当時、ふと立ち寄った行きつけの楽器店で入荷したてのストラトを数本試奏させていただいた。その中で、見た目はあまり好みではない「フィエスタレッド」のストラトキャスターに痛く惚れ込んでしまった。
フィエスタとはスペイン語で祭りや祝祭日のことを指すようで、明るい太陽を思わせるオレンジのような赤色でした。
それまで高価なギターなんて手にしたことが無かったのに… 知ってしまったこの音色。
数ヶ月分のバイト代をかき集めてもまだ足りないくらいの金額だったので、おばあちゃんとオカンに 緊急Help! を要請し、もちろん私はその後のデート代の事も忘れて全財産を投じ(^^;;
購入!
気を抜くと変色してしまう扱いにくいデリケートなラッカー塗装でしたが、そこにあの素晴らしい音の秘密があったんでしょう!懐かしいです。
↓我がフィエスタレッドのストラトの写真。青春時代です。
十年ちょっとのあいだ、ともに過ごしましたが自身の生活の変化もあって「こんな良いギターはもっと違う人に弾いてもらったほうが…」という考えも生まれ、友人らの反対を振り切って手放してしまいました。
その後、すっかり音楽から遠ざかり、ギターを包丁に持ちかえて「普通のおとっつぁん」をしていました。
それから、十年近くが経ったでしょうか。子どもたちも大きくなってくれて、少しずつ自分の時間が持てるようになってきたころ、一度はやり切ったと思えた音楽をまた改めてやりたくなり、バンド活動を再開することに。するとやはり、あのストラトサウンドが恋しくなってね(笑)。曲作りしていてもライブ演奏していてもどこか、物足りなく感じていたのです。
そんな時に、出逢ってしまったのです!
ジャジャ〜ン !
こんどは「フィエスタレッド」のテレキャスター。
まるで、かつてのフィエスタレッドのストラトがテレキャスターに生まれ変わって再び現れてくれたかのようなセンセーショナルな出逢い。ジャキジャキ音もサイコーです⤴️
ピックアップもふたつで充分で、好みがテレキャスターに移行していたところに 姿カタチを変えて突如、現れたのが先週のはじめ。
いや、イカん…俺はおとっつぁんだ、落ち着け💧
一時の気の迷いかもしれない。それに、他にも良いギターはあるかもしれない。
そうしてそのテレキャスターを上回る逸品を探して、他の楽器店を何軒も駆け巡ることで一週間経過。〜だが、出会いはない。
あのテレキャスター、売れてしまったらどうしよう。あのサウンド、もう二度と出会えないかもしれない。
はい、気になって気になって… 眠れません。
見かねた妻に背中を押されて…
連れて帰ってきました o(*゚▽゚*)o♡
フィエスタレッドの君、またこれから一緒だ。
「 幸せだなァ 僕は君といる時が一番幸せなんだ〜僕は死ぬまで君を離さないぞ、・・・いいだろ?」
と、口ずさみながら♪ 〜今夜の晩ごはんの支度をする、令和主夫でありました。
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