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10月2日:Null

今日はいつも通りだ。普通に起きて、普通に学校に行って、普通に帰ってきた。

今まで日記を書こうとしたことは何度かあった。しかし、いずれの場合も長続きすることなく終わった。その理由は明確で、「そう毎日毎日書くことがない」からだ。この日記を始めるにあたっては、まず毎日書かねばならないという完璧主義を取り除くことから始めた。まだ書くようになってから日が浅いから現段階で確定的な評価することはできないけど、この執筆思想を導入したことは評価に値するのではないかと現段階の僕は考えている。

強いて今日あったことを書くならば、延滞していた本を処理すべく図書館に行った。図書館はよく利用しているが、実際あんまり得意ではない。遅読が故に期限内に読み終わることはあまり多くないし、返却も遅れがちである。また、付箋などを貼ることも良くないと聞くので、基本的には紙製の物をその時その時で自作して付箋がわりに使っている。これの製作作業もまあまあ億劫ときているから、正直あんまり図書館というスキームが向いていないタイプの人間、ということになるのかもしれない。

ただ、借りた本を読んでいると「自分は神経質すぎる部分があるのかもしれない」と考えさせられる。これは僕の通っている図書館の治安が良くないだけなのかもしれないけど、軽い汚れは当然、書き込みくらいだったらちょこちょこ見つかる。今日借りてきた本なんてド頭から書き込み痕があったうえ、ページの一部が判読不可能になっていて、上から同じ文章が書いてある紙を貼っ付けてあった。さすがに酷すぎるだろ。図書館本の取り扱いなんて神経質すぎるくらいがちょうどいいと思うから、この調子をやめることは全く考えていないけれど、それにしてもみんな結構気楽に生きてるんだな、ということを思わされる。

う~ん、やっぱり書くことがない日というのは書くことがないな。散歩中に見たものとかを書いている人をよく見るけど、「よくそんなに身近に面白い物が転がっていると思えるなあ」と彼らの周囲を見る能力に憧れる。僕は今日図書館まで徒歩で行って、帰りには少し遠回りもしてみたけど、特に面白いなと思うようなものはなかった。帰る社会人、遊ぶ子供、どこに行くのか何をするのか何の想像もつかない老人、すべてがいつも通りだ。本当に街行く人々が生きているのかも、あの人だかりが本物なのかも、何もわからない。例えば偽物だったとして、それは僕の利害に何ら影響しない。全くどうでもいい。そんなふうにすら思えてくるくらいに、あの人だかりは面白みのない人だかりだった。

面白みのない人だかりについてこれ以上語ることはないので、話を変えよう。今日は比較的暑かった。10月に真夏日が来るというのは久しぶりの事らしい。夏はあまり好きではない。これは虫の存在による所も大きいが、個人的な欲求として二の腕をあまり露出させたくないというものがあることも僕の夏嫌いを助長している。僕はとても痩せている。軽く計算してみたが、適正体重-15kgくらいらしい。なぜ痩せているのかと聞かれると回答に窮するが、引きこもりだった期間があり、その間はずっと部屋から出ずお腹も空かなかったので、このために胃が縮小してしまったのではないかと考えている。

まあともかく、そのような事情があるから僕は二の腕が細い。中学の頃と比べるとだいぶ太くなったと思うけど、それにしても自分でも見ていて気持ちが悪いなと思う。最近は大きめの服を着て二の腕が自然に隠れるようにしているけど、それでも夏だと露出してしまう機会が増えるのであまり好きになれない。

まあそういう独自の理由も持ち合わせてはいるが、虫嫌いと「寒いより暑いほうが嫌」という価値観が理由としては大きい。見たところ、気温についてはもうしばらくはこの傾向が続く見込みみらしい。早く寒くならないかなあ。

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