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フィードバックを受け取る技術②自分自身を正確に評価できるか問題

フィードバックを受け取る技術シリーズの2回目です。


「フィードバックは超重要ですよ」という話を前回したのですが、では自分に向けてのフィードバックはすべて受け入れるべきなのでしょうか? 例えばSNSに自分の作品をアップしている絵師の人は、ついたコメントをすべて受け入れなければいけないのでしょうか?

このあたりのことがわかれば、有益なフィードバックだけを選び取って自分の作品に反映させることができますし、有害なフィードバックは無視することができます。ということで、今回はそのあたりのことを学んでいきましょう。

「誰から」「どんな」フィードバックを受け取るかが重要

受け取るべきフィードバックを考えるときに、2つポイントがあります。

  • 誰からフィードバックをもらえばいいのか

  • どんな内容のフィードバックをもらえばいいのか

このポイントを押さえておけば、世の中の膨大なフィードバックをかなり絞り込むことができます。今回の記事では「誰から」という点を考えていきましょう。

自分の意見は尊重すべきか

「誰から」を考えるときにまず考えるべきなのは「自分のパフォーマンスやアイデアを自分が正確に評価できるのか」ということでしょう。もしこれができるのであれば、他人からフィードバックをもらうことなく、自分の活動に専念できますよね。

結論から先に書いてしまうと「無理」ということです。せつないですね。

これらを裏付ける話を書いていきましょう。

人間は自信過剰である

ある研究で、サーカス団の団員に「自分たちのパフォーマンスがどれくらい人気になるのか」を予想してもらう実験を行いました。同時にサーカス団のマネージャーや一般のお客さんにもアンケートをとり、団員本人たちの予想とどれくらいギャップがあるのかを調べたわけです。

結果、団員たちは自分たちのパフォーマンスが、お客さんにどれくらい気に入られているのかを正確に判断できていないことがわかりました。平均して二段階も自分たちのパフォーマンスを高く評価していたそうです。

この手の実験データは山のようにあります。詳しくは「ダニング・クルーガー効果」とか「レイク・ウォビゴン効果」とかを調べてみてください。ほとんどの人間は自信過剰で、自分のことをかなり能力が高いと評価してしまうようです。

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