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古月と2024――3年間の精算。ようやく幸福への一歩を進む。
古月が1年抱えた思いなどを振り返るエッセイシリーズ「古月と、年」。
昨年は気に入ったVTuberが帰ってくる1年であり、VTuber歴史編纂誌『風とバーチャル』第一集までを終わらせながらも、大切な師を失った1年だった。
2024年は、結果的にはようやく次への一歩を歩みだした1年だったように思う。
周りの結婚 自分も次へと一歩
今年の大きかった出来事のひとつに、先輩&知り合いのデザイナーの1組、知り合いの絵師の結婚、というおめでたい話がある。
どちらも事前に結婚しそうという話は1年以上前に聞き及んでいて、私はどちらも結婚報告で内容を知った形だ。どちらも嬉しい話だ。
結婚報告を聞いた、私はふたりとも顔馴染ということもあり、先輩&デザイナー夫婦にはお祝いとして回らないお寿司に誘った。
MZMに学んだのは「サプライズプレゼントはエゴ」。先方が好みそうながらも、自分の趣味によった店選び。
行きの脳内BGMはSumeshiii a.k.a バーチャルお寿司の「いつかは回らない寿司屋で」。
3時間ほど美味しいお酒とお寿司を一緒に楽しんだ。
その時に色々込み入った話をしたのだが、ずっと心に留めている言葉がある。
「古月くんも、その先の幸せを探したほうがいいと思う」。
私は日々仕事に追われ、終わらない作業や仕事を抱えてきた。
でもそれを見直し、自分が「風とバーチャル」などを終えた先にある幸福とは何か……そんなことを考えていくキッカケになった。
それからは実はマッチングアプリを使って自分に合いそうな人を探すことを夏頃から続けていた。
何人か気の合いそうな人見つかったが、中でもそのうちの1人は趣味、性格、容姿の好みが合い、直接会って以降もこまめに連絡を取り合い、真面目にお付き合いすることを考えた矢先に、先方に「他に好きな人が出来た」といわれ、連絡をとることが出来なくなってしまった。
その連絡を受けた際、私が渡した誕生日プレゼントのお返しをくれた。マッチングアプリなど途中で一切連絡が取れなくなることが普通。そんな中でもう二度と会うことも、話すこともない自分にお返しをくれる。
大きな失恋だったと思う。
しかし、私はその子が幸せになってほしいと思っている。彼女がそうだったように、私にとっても2ヶ月近く毎日共通の趣味についてやり取りをした日々は本当に楽しかったからだ。
あとこの他に、かつて2019年に最も応援していたVTuberの中の人が近年結婚&妊娠していたことが判明し、これにもかなりダメージを負っている。
結婚していた事自体は、受け入れられるし、幸せになってほしいと思う反面、それがぬるっと情報がでてきたこと、そして「自分に相手が居ないんだ」という劣等感に苛まれ、若干傷心している。
また、年終わりから不思議に感じはじめたのは、フォロワーのVTuberが結婚し過ぎである。
今年話題の花奏かのんさんがいい例だ。
レアケースのはずなのにあろうことか、公表している事例があまりに多い。おかしい。
自分も結婚したいっす……はい。
来栖夏芽とわたし
推しの話をたまにはしようと思う。
推しは、私がどう見ても頑張りすぎていたときがあった。それで心配になりながらも、やってくれることには感謝をして言葉を投げかけてきた。しかし最近は無理をしなくなって、自分のペースで頑張ろうとしてくれている。「長生きしてね」「私も長く活動するから」そんな言葉に日々安心し、癒されている。
今年は実は5年ぶりに再会した百花繚乱さんに推し関係でインタビューされたり、サインお渡し会に参加したり、オフ会に参加したりと例年にも増して精力的にファン活動をした。
いつも乗り越えられるのは推しのおかげである。
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オリジナルなのに美味い。
無理をしなくなった
無理をしなくなった推し。対して筆者はというと、推しを見習い、周りに声をかけられて無理をしなくなった……つもりなのだが、人から見ればまだ私は頑張りすぎているらしい。
先述の食事会後はずっとぐるぐると「この先何をしたいか」「するにあたって自分や周りにとって何が良くなるか?」などをずっと考え、これを言われて以降は少しでもいい方に動くように適度に力を抜いていた。
年も頭と年後半は倦怠感を感じやすくなり、無気力感にふさがれた。文字通り体が動かないことがあった。その時は完全に休んでいた。
具体的に変えたことというと、無理にVTuber関連書を買い漁ることをやめたり、ポップアップストアに行く頻度……などなど。VTuberの記録を本来自分ができる範囲を越えてすることがなくなった。
2021年、2022年、2023年で無理をしていた自覚が、少しずつ身にしみてきた。いきたいイベントに行き、行きたいストアに足を運ぶ。まだいい方向にはなったと思う。
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来年には全部がいい形で丸く収まるはずなので、長かった5年がようやく終わると思う。
中でも「風とバーチャル」は一番キツかった。
風とバーチャルへの一区切りさよならすべてのVTuber
「やっと俺達の2021年が終わったよ〜」
「やっと2021年が終わりましたね(笑)」
「あ! うちのVTuberあったよ! これ買います!」
「紀元前!? 頭おかしいんじゃないですか!(笑)」
「実は弊社でも話題になってて……!」
すべてテープで録音されたように嬉しい言葉はすぐ思い出すことができる。
我々は2024年中にVTuber歴史編纂誌『風とバーチャル』の第1.5集、第二集、第三集を制作し、ようやく私たちのVTuberの記録活動に一区切りがついた。
夏コミには1.5、二集を出した時点で2021年から制作していた内容に一区切りをつけていた。
そのため、製作陣で「やっと2021年が終わった」と喜んでいた。元々の計画を全てとは言い切れないが、完遂させた。
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一方、第三集は2023年11月から制作を開始して1年で完成させた。年表はもっと前から作り始めているとはいえ、これが本来のスピード感だ。
詳細は第三集の「おわりに」に書いたように、制作の遅延がなければ、内容の多くはこれくらいで作れたということだろう。
SarryChery終了と合同会社よすよすの精算
まぁでもうまくいかないことが今年も多かった。
StarryChery私にとってはすでにnoteに触れた通り、本当に悔しい一件だった。
無力感を感じた。
コミックマーケットの時、自分のスペースに事務所のファンが「ありがとうございました」と伝えに来た時、私は一体どのような顔をしていたのだろうか。
感謝の気持ちを伝えつつも、申し訳なさと悔しさがいまだに立ち込めていた。
その話した後の数分は「ごめん」とサークル仲間に伝え、感情の整理のために立ち上がることが出来なかった。
今後もメンバーに対して情報提供などは行っていく。
既存メンバーだった狼月鬼レイルくん、稲荷狐珀くんだけでなく、ぜひとも猫凪のあくんのこともチェックしてほしい。
多くは語れないため、ここではこれを強く伝えたい。
Google Pixel
今年の大きな変化にGoogle Pixelを買ったことが挙げられる。
バキバキで写真もまともに撮れなくなったAQUOSをついに乗り換えたからだ。
今では写真を気軽に撮ることが出来る。前まではアイリスを下げて、かつコントラストを調節しなければ写真など撮る事自体が難しかった。
前使ってたAQUOSもそうだったので、AQUOSの特徴なのだと思う。
今では簡単に作品制作が出来るので楽しい。
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よくよく考えればVTuberブームを一緒に見守ってきたのでAQUOSは今でも保存している。
ストグラ
ユズリハシャーロット(プレイヤー: 柚子花)をきっかけに見始めたストグラは、今年最もハマったコンテンツのひとつだ。
好きなキャラクターは沢山いるが、基本はヴァイオレットフィズ(飲食店)、警察、救急隊を中心に観測している。
ヤミーエンデバー(プレイヤー: やみえん)、焦月ツルギ(柊ツルギ)、さぶ郎、葉風邪ナイ(天城てん)、オルガトヴォロ(てんぷら)、赤ちゃんキャップ(ましゃかり)、バーバリアン田中(たけぉ)、天羽よつは、雷堂ましろ(空衣御侍)、イナイロハ(稲荷いろは)などは観測頻度が多い。
書き起こしただけで数多いが、それだけの配信者がGTA5(FiveM)サーバーで遊んで、配信(衛星)をしている。
ロールプレイで織りなす物語が面白く、一度見始めるとやめられなくなる。来年も引き続きハマっていくと思う。
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明日へ向かってエクソダス
今年はオタクとして10年。来年はクリエイターとして10年目を迎える。来年中に2つ大きなことを片付けたいと考えているので、それが終われば晴れてある程度ではあるが自由の身になれる。
制作を走り続けてきて精神的、肉体的な辛さはあるので休みはとりたい。
買うだけ買って一切プレイしていない積みゲーのなんと多いことか。
とりあえず今年は風とバーチャルを落ち着ける為に頑張った年だったなと思います。
では良いお年を。
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