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2024年 13 大日本帝国と足立全康の紅葉

北九州空港へ向かう空から


大日本帝国の面影は今の日本に感じられない。唯一感じられる場所が門司港レトロだ。

毎日満ち引きする開門海峡は川の流れのようだ。

関門橋の向こうに門司港


下関からは今も釜山への定期航路がある。門司港からは昔中国の大連へ、台湾の基隆へ定期航路があった。

地図を見れば門司港が大日本帝国の中心に位置すると分かる。官営八幡製鉄所でレールを作り、船底に積んで各地に鉄道を敷設した。

東京から寝台列車が門司港に到着し定期航路に乗り換えて、到着した現地から鉄道を乗り継ぎ移動出来た。

門司港駅
三井倶楽部の焼きカレー


焼きカレーはそんなに美味しくなかった。フェリーで唐戸市場へ向かいベンチで開門海峡を見ながら寿司を食べた方が良かった。

唐戸市場

夜は小倉の平和通りにある、こらぁ源、で食事した。その後、ニュースにもなった平和通りの火災に巻き込まれてしまったのか、今は移転しているみたいだ。

こらぁ源


北九州に来たもう一つの理由は横山大観の大作、紅葉を見るためだった。横山大観の作品を多数所蔵する足立美術館には2度行ったが紅葉は展示されていなかった。紅葉が北九州市立美術館で展示されるのを知り観にきた。

足立全康

足立全康が収集した横山大観の紅葉は見事な作品だった。学歴のない足立全康は紅葉を見ていずれ手に入れたいと戦後財を成し紅葉をキッカケとして美術収集を始め生まれ故郷に足立美術館を設立した。

お金の使い方を知っていたのだ。


足立全康から私は、

人間とは、
学歴や偏差値の高さ、ではなく
志の高さだ、ということを教えてもらった。

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