世界を見よう
「私は人生の自由を手に入れたかった。世界中を見て回りたかったのである。他の旅行者がめったに目にすることなく、そこへ行って初めて見える、その場に立たなければわからない世界を見たかったのだ。」
このジムロジャースの言葉は響いた。冒険投資家ジムロジャースの世界バイク紀行を夢中になって読み、直ぐ第二弾の世界大発見を読んだ。そうか一歩踏み出すためには投資で稼ぐことが必要かもしれないと思い始めた。
この本をいつ読んだのか手元にある日経ビジネス文庫の発売日を見ると50歳前後に読んでいる。そんな歳になってこの本を読んでいたとは思わなかった。
思うところは少しあった。利率の有利な会社の財形貯蓄を給与引き落としで貯めていたが限度額に近づきつつあった。週刊文春を営業の話のネタに毎週読んでいたがそこには三井信託銀行が演歌歌手の千昌夫の不動事業に1500億円貸して不良債権化するらしいとの記事があって頭が爆発してしまった。
会社の財形貯蓄は三井信託銀行だった。契約当初は6%あった利率が今や2%台に下がっていた。よしっ 、解約して自分で運用しようと決めた。冒険投資家ジムロジャースの本を読んだし。
最初は営業していた大手得意先の株を買った。ムック本などで推奨株を見ながら売買をしていたがある時買った株が翌日からストップ安の連続に見舞われた。銀行株も持っていたが石原都知事の外形標準課税発言で散り散りになってしまった。しばらくしてリーマンショックが私の持ち株を襲った。
幸いだったのは何か使わなければならない出来事がなかったことだ。両親や義父母には収入があり何か面倒を見なければならないことがなかった。家人も働いていた。
結局株では随分損した。損せず貯金と退職金が有ればそれなりの老後資金になったと思う。でも止めようとは思わなかった。悪いところは直せば良いと思った。諦めない性格だからとしか言いようがない。だから今も続けている。損したり儲けたりプラスマイナスゼロの時代が長く続いた後最近は損した分を取り返すまでは至っていないがいいところまで取り返してきている。
チャートを見る力を養ってきた。経験からチャートが描く跡には次はこうなると予測できるチャートがある。その形になるまでひたすら待つ。それで随分利益を上げて取り返してきた。
冒険投資家ジムロジャースや千昌夫の記事を読んでいなければその後はもっと違う展開になっていたかもしれないが後悔しない。
営業の仕事で島根以外の都道府県を官費で巡った。しかし、仕事とプライベートの旅行ではまるで違う。営業中取引先の近くにある法隆寺を見たが楽しめなかった。
再雇用から退職してからだが日本全国を旅して見ている。去年は40回以上飛行機に乗り旅した。去年から離島巡りと花、山の登頂を楽しんでいる。
道東の生き物に魅せられている。エゾリス、丹頂、オオワシ、オジロワシ、エトピリカ、サクラマス、ラッコ、キタキツネ、エゾシカ。
離島と花、山へ今年は飛行機に50回以上乗る。
今思うのは北海道でクマゲラを撮りたいと思っている。
退職記念に退職金の一部を使ってグランドサークルを時計回りに2週間掛けて見て来た。圧倒的な自然美に満足した。だから世界で今何処かに行きたいところはない。家人が来年愈々リタイアするので前から行きたいと言っていたイースター島に一緒に行くくらいだ。
営業で仕事している時はマイレージを決めていなかった。路線毎に就航の有り無しがあって新規顧客開拓で全国を回る私にはマイレージを決めるのは不都合だった。だが会社が JAL の株主だったから JALにした。
JALが昨年から新しく始めた Life Status プログラムで もうすぐ Four Star になる。老後の楽しみにはなっている。
離島と花、山を歩く為には資金がいる、チャートを見て稼ぐ。稼ぐことはいいことだが、国民健康保険の支払いが異様に増えるのが小さな悩みだ。
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