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蓮華王院三十三間堂

少し良いカードに加入していると冊子を送ってくる。
冊子が送られてきても読んだり読まなかったり
あまり関心がない。
ただあるカード会社の冊子は
伊集院静氏のエッセイがあり
読むのを楽しみにしていた。
あのエッセイが今後読めないと思うと残念でならない。

その冊子が蓮華王院三十三間堂の
貸切見学会を行うという。
すぐ申し込んだ。

一般の見学が終わった後の時間から開催なので
京都に宿泊することにした。
京都の宿泊は柊屋旅館の33号室に宿泊していた。
33号室は高校の時よく読んだ三島由紀夫が
定宿にしていたと聞いていたからだ。

三島由紀夫は事件を起こす前にこの部屋に泊まり
京都駅から柊屋旅館の仲居さんの八重さんに電話して
「お体を大切に」と伝え自決した。

八重さんはこの時のことを三島由紀夫が思い詰めたように息子の顔をじっと見つめていた様子が只事ではなかったと振り返っている。

今は京都に押し寄せる外国人観光客で
柊屋旅館に宿泊するのは絶望的だ。

宵山の33号室


柊屋旅館は凄い旅館だった。

宿泊する日のランチをどうするか聞いてきた。
五つほどリストがありその中からミシュラン三つ星のお店を予約してもらった。
宿泊して翌日京都観光をどうするか聞いてきた。
ルートにランチの予約をしてくれた。
瓢亭別館だった。

こういう気配りはどんな名だたる外資系高級ホテルもしない。
当たり前だと思う。食事には好き嫌いがあるからだ。

京都に歴史もなく存在感だけある
外資系ホテルは好きではない。
でも今回はウエスティンに泊まった。
悪くはなかったが柊屋旅館でなかったのは残念だ。

貸し切りの時間が来て見学が始まった。
蓮華王院三十三間堂は以前来たことがある。

今回とても長い時間 千体の観音様を貪るように見た。
盧舎那仏の前で僧侶の法話があった。
庭に出て僧侶による読経が始まった。
三十三間堂の窓は解放されていた。
普段撮影禁止の観音様が撮影できた。

千体の観音様
盧舎那仏の前の庭で読経している


とてもいい時間を過ごすことができた。
このような得難い機会を用意してくれた
カード会社に感謝している。

予約した料理屋で食事してホテルへ向かった。

予約した部屋からアップグレードしてくれた
平安神宮の鳥居が見える



翌朝はホテルから歩いていける永観堂に行き
見事な紅葉を見た。

永観堂
楓橋


永観堂の素晴らしい紅葉を見ながら休憩所で
いただいた甘酒が美味しかった。


今年は西本願寺の見学会を開催するという。昼の時間の見学会なので家人に日帰りで行こうかと尋ねると泊まりたい、という。

柊屋旅館の空きを見ると旧33号室を予約できた。

33号室は三島由紀夫も特別な意味を持つのと、
部屋が黄金分割で仕切られていて過ごし易い。

今からとても楽しみだ。

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