重ねた時を最初から。【名前を聞かない】
夜になるとかまってくれない母親の仕事が始まる。
職場について行っても邪魔をしたくないので一人で商店街に繰り出す。
色々な大人がいるけど私は知ってました。
大人は顔が怖い程優しいのです。
本当に怖いのはタバコ屋の大きな犬…あれは怖い。
…何て思いながら商店街を歩いていると
私と似た境遇の名前を聞かない友人達がチラホラといたりします。
ちょっと目が合うとお互い理解したような気になって野良猫の集会みたいな距離感で何となく一緒に夜の雑踏を共有して…ただなんとなく。それだけ。
なのに
「この心地良さがずっと続けばいいのに」
本当にそう思ってました。
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