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ビザのこと

今回、取得したビザは米国で働くための「Eビザ」と言われるもの。長期間の滞在で仕事を目的にされる方は必ずこのEビザが必要になるらしい。旅行とか、短期で海外へ出る方にはESTAが馴染み深いかと思うけれど、それはBビザと言われる短期滞在用のビザだそう。

調べてみるとビザってたくさん種類があって、EもBも大きく括ると「非移民ビザ」っていうカテゴリに入っている。さらに細かくジャンル分けされていて、例えば学生さんとか留学を目的の方はFビザ、駐在員のご家族の方はE-4ビザ、という具合。もちろん、「非移民」と付いているだけあって、永住や、定められた期間を超えて滞在することはこのビザでは出来ない。

ビザの種類についてはESTA申請サイトに詳しく書かれているので、とりあえず興味がある方はそちらを見てみてくださいね。私の説明よりも何倍も分かりやすく書かれていますので~(とは言いつつ、個人事業の人とかは自分がどれに該当するのか分かりづらいかな?とは思うけど)

ESTA申請サイト:https://esta-center.com/eonevisa/index.html

上記の中で私が該当するものは「E‐2ビザ」と言われるもので、今回は首尾よく取得することができたのだけど、その取得条件が実はかなり厳しいことがあるみたい。特に「米国で就業する会社内において、渡米予定の労働者が必要性があると判断されること」と「ビザ資格終了後は米国を離れる意思があること」の2点は特に厳しく追及される。実際、私が大使館で面接をした時も、この2点についてビザの質問を受けた。昔はもう少し条件も厳しくなかった、と聞いたけれど、少なくとも2019、2020年の時点ではそんな感じ。期間が終わったら帰ってね、は理解できるけど該当の労働者が必要かどうか?っていまいち曖昧だし分かりづらい内容じゃない?

そんな厳しいビザを取得するために、まず「ビザ申請取得書」という書類を作成します。書類を大使館へ提出→面接→結果発表、と流れだけ書くと、とてもあっさりしてしまうのだけれど、この書類作成がとてもやっかいだった。

先ほど書いた通り、取得条件を満たすための書類が一筋縄では通らないことがとても多い。私の場合は会社がかなりの費用を支払って、書類作成の得意な弁護士さんにお願いして、めっっっっっっちゃくちゃながーーーーーくてボリュームのある書類を作成して貰った。あまり細かく内容を書くことはできないけれど、ざっくり説明すると「会社についての事細かな説明(どんな会社なのか、日本との繋がりや資産とか)」「私の今までの経歴(過去に努めた会社についてや現在の仕事について)」「専任者の選出理由」などなど。もちろん中身は全部英語なので、作成して貰った書類の内容を確認するのにすごーく時間がかかった。作る方も、確認する方も大変……。

書類ができたら、まず大使館のHPで「DS‐160」っていう申請書類を提出する。これはオンラインで簡単にできるので、パスポートと証明写真のデジタルデータを用意して申し込みするだけ。私はこの時にカメラのキタムラで証明写真のデジタル作成をしたんだけど、とっても楽だし、データを貰えるので後日また写真が必要な時に便利でした。今回も何度か証明写真が必要になったので、最初からデジタルにしておけば良かったな、って後から思った…。

DS-160を申し込みしたら、大使館に面接のアポイントメントを取る。大体の場合はすぐに日程が取れるけれど、希望日時の1週間前には埋まってきてしまうので、そこだけ注意が必要かも。……ちなみに、私が取得したのは2020年の2月の頭だったので、あと少しずれていたら状況は変わっていたと思う。コロナ関連で一時期は受給停止になっていたので、これから取得する方は発給条件とか、もう少し情報を調べた方が良いのかなー。

面接の日程が決まったら、当日はその長ーい書類を抱えて朝から大使館へGO!するだけ。だったんだけど、めちゃくちゃ緊張したし、質問が来るであろうことを色々予測して、英語の回答を準備していたのでそれらを覚えることで頭がいっぱい、しかも朝早くからの予約(9時半くらい)だったので寒い中、大使館が開くまで外で並んで待たないとならなくて、若干気が遠のいていた…。ほんとに寒かったよあの日…。

あと、大使館の中は荷物の持ち込みが制限されているので、入る前に何処かに荷物を預ける必要がある。私は面倒だったので財布と書類(これも中が見える透明ケースに入ってないとダメ)と携帯だけ握りしめて向かった。入るときに荷物を預けるところはないので、大荷物な方はご注意くださいね。車で行けば荷物を置けるし楽だけれど、近くに駐車場も少なめです…。持ち込み荷物については大使館のHPに詳しく書かれています。

ここね→https://jp.usembassy.gov/ja/visas-ja/nonimmigrant-visas-ja/visiting-the-embassy-or-consulate-ja/

肝心の面接について、私の場合はものすごく拍子抜けするほどあっさり終わってしまったので、あまり参考にならないかも知れないけれど一応、書き記しておく。

会場に入るとパスポートを受付に預けて、受付番号を貰い、呼ばれたら面接、の流れ。銀行とか、郵便局の窓口を想像して貰えれば分かりやすいと思う。面接官は常時4~5人くらいいて、流れ作業的に面接していく。

で!ここでひとこと申し上げたいことがあるんです!!

ネットで面接の様子について検索をすると、「日本語でもOKだった」とか書いてる方も見かけるけど、東京の大使館は殆どが英語での対応です。でも、面接官がさすが日本に住んでいるだけあって、片言の拙い英語でも何とか聞き取ってくれます。何せ私のでたらめ英語でも通じたくらい…!

多分、これから面接を受ける、英語に自信のない方たちがネットを彷徨って情報収集されているかと思うのですが(完全に私の事)とにかく作成した書類について、ざっと説明できる言葉をメモしていくことをおススメします‼そうすれば事前に少し不安も解消されるし、メモ見ながら話しても問題はないので。因みに、わたしは「自分の会社がどんな会社か」「自分が現在行っている仕事の説明」「米国で行う仕事の説明」「米国での会社の説明」を重点的にメモ&暗記していきました。

実際に受けた重要な質問は本当に2点だけで、「米国で何をするのか」と「永住しないよね?」ってことだけ。あとは時節柄、「中国に行ってないか」ってこと。これだけ話したらOK!問題ないので後日、パスポートと一緒にビザを送ります、と言われて終了。即日、結果が分かった上にあまりにあっさり終わってしまって逆に戸惑ってしまった(笑)

大使館内では他の方の面接の様子が待っている間に何となく見れてしまうのだけど、日本語で全部押し通す人、何回も面接で落とされているらしき人、家族が先に渡米しているから、自分も行きたいって説明だったはずなのに、だんだん話の辻褄が合わなくなっていく人とか…色んな人がいたので、その人の置かれている状況によってはこうしたら絶対に取れるよ!って事はないんだな、一概に言えないな、ということをすごく実感した。ここに書いた人については、ちょっと極端すぎるかも知れないけれど。

ビザ取得について、こんな感じで難なく取得できたのだけど、これはあくまでも私の場合は、ということを強調しておきます。私があっさり終われたのは、恐らく書類をきっちり、1から10まで事細かに「個人の説明書」として作成したことが一番のポイントだったと思う。何せ、当の本人は本当に、びっくりするくらい、英語話せませんからね……!

これから面接に挑む人にも、望む結果が出ると良いなと思います。

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