チームの価値最大化のポイントは「正直さ」。1人広報から2人広報になってよかった3つのこと
この記事は【#PRLT(Lightning Text) Advent Calendar 2020】の第10日目(12月10日分)にエントリーしています。
みなさんこんにちは。株式会社ベーシック広報のおくだ(@OKYO000)と申します。
私が所属するベーシックはオールインワン型BtoBマーケティングツール『ferret One』、フォーム作成管理ツール『formrun』、Webマーケティングメディア『ferret』などの事業を運営している会社です。
私は2018年4月に新卒としてベーシックに入社し、インサイドセールス担当を経て、2018年10月より広報に着任し、現在は、事業広報専任として広報活動を行っています。
2020年、私は1人広報を卒業し、5月からチーム広報(2人)の一員になりました。1人広報時代の学びについては過去にnoteにまとめていますので、よろしければご覧ください。
現在はチーム広報として下記の分担で広報活動を行なっています。
今回のnoteにおいては、チーム広報のいい点3つについてまとめたのちに、チームの価値を最大化するために心がけるべきだと考えることについて触れたいと思います。
・広報をチーム体制にすべきか悩んでいる
・チームの価値をどうやったら最大化できるか悩んでいる
という方の参考となれば幸いです。
チーム広報のいい点1 : 担当領域に特化できる
1人広報のときは1人で採用広報・社内広報・事業広報の全てを担当していたために、どうしてもそれぞれの広報に使える時間に制限があり、その領域における社内にある情報のキャッチアップやメディアの傾向を捉えることに限界がありました。
チーム広報になったことで、採用広報・社内広報と事業広報で業務を2人で分けることができ、その分それぞれの広報に使える時間が増えました。
それにより、例えば1人広報時代には行うことができなかった事業チームのミーティングへの参加により、社内に眠っている話題のキャッチアップを行えるようになりました。また、それぞれの領域についてより多く知見を貯めることができるようになったことで、それぞれの領域を専門とするメディアの担当者さんとも以前にも増して密なコミュニケーションを取ることができ、タイムリーかつ適切なネタをメディアに提供できるようになったと感じています。
その結果、事業広報・採用広報の両面において、多くのメディア掲載を獲得することができました。
<事業広報>
<採用広報>
チーム広報のいい点2 : ネタに自信を持つことができる
1人広報のときは、基本的には1人でメディアに提供するネタ作りを行なっていました。とはいえ、1人でネタを作るのには限界があり、アイデアが出ずに煮詰まってしまうことがよくありました。
チーム広報になったことで、壁打ち相手ができ、その分、自身に対してもらうフィードバックの量が増加しました。そのおかげで、一つ一つの事象を深くかつ多角的に捉える機会が増え、ネタにおいて煮詰まることが減りました。さらに、フィードバックの量が増加したことから、ネタを作る力=企画力が少しずつ上がっていると感じています。そして、フィードバックを多く受け取ることでネタを改善するプロセスも増え、そのプロセス自体がネタへの自信につながり、メディアに対して積極的にアプローチできるようになりました。
チーム広報のいい点3 : 強みに立脚できる
1人広報のときは、自分の得意不得意に関わらず、全ての広報業務を1人でこなす必要がありました。私は、創造的なタスク(0→1)がとにかく苦手で、その範囲の業務(ネタづくり、全く形がない状態からの社内フロー構築など)が発生するとついつい立ち止まってしまうことが多発していたのです。一方で、すでに型があるタスクの遂行には得意だという自負がありましたが、1人で苦手なものを含めた全てを行わなければならない状況下では、苦手な業務に得意な業務が引っ張られる形となってしまい、業務全体の効率を上げることができずにいました。
チーム広報になり、創造的なタスクが得意なちょるるさんが加わったことで、従来であればどのように進めていいかわからず止まってしまうことが多かったタスクにおいて立ち止まることがほぼなくなりました。自分の苦手領域を得意とするちょるるさんのおかげで、それ以前にはできていなかった幅を持たせたネタの提案(A案がボツになってもB案を提案できる、というような提案)を行うことができるようになり、かつ業務全体の効率を上げることができました。
全体を見たうえでマイルストーンを置き、かつ大胆に物事を決めていくのが得意なちょるるさんに対し、私自身は決まったマイルストーンに向かってリスクの観点を踏まえながらも愚直に走っていくことが得意です。「ちょるるさんが置いたマイルストーンに対して、途中でくじけそうになっても折れずに進み、一つ一つを形にするおくだ」というバランスで相互の強みに立脚し、広報のあらゆるタスクをこなすことで、チームにおける成果を最大化できたと考えています。
結果として、昨年の倍近い数のメディア掲載を生むことができました。
チーム広報のいい点(おまけ) : 安心感がある
1人広報のときは、事業部に協力依頼をしながらも、結局事業部からもらった情報をまとめる担当は私1人だったために悩むことが多く(「企画が仕上がっていないどうしよう」「情報をうまくまとめられないどうしよう」「タスクが終わらないどうしよう」)、必要以上に追い込まれていた時期がありました。
チーム広報になったことで、同じ役割をシェアする仲間ができ、「味方がいる」と思うだけで精神的に楽になり、広報活動をしやすくなったと感じています。それにより、ネタの売り込みや社内での連携などでもより失敗を恐れなくなり、広報活動をより進めやすくなりました。
チームの価値を最大化するためには「正直さ」が大事
長期間1人広報だった私は、当初どのようにチーム体制を活用すれば最大限の価値を出せる(掲載数を最大化できる)のか悩みました。たとえチームメンバーが複数いたとしても、そのチームのあり方によっては価値が「1人+1人=2人」以下になってしまうリスクばかりに目がいっていました。そのため、1人広報を卒業したての頃はチームの価値を最大化できずにいました。
しかし、チームになって1ヶ月が経った頃のある気づきをきっかけに、チームの価値を最大化するためのポイントを知ることになります。ちょるるさんからの提案で毎日設けた「壁打ちタイム」という「その日に生じた悩んでいるタスクについて壁打ちをする時間」において、自分が抱えている問題を正直に伝えることで、明らかに効率的にタスクが進んでいくことを感じたのです。その機会をきっかけに、「自分の苦手なことを認めて一緒に考えることで、仕事の進みがかなり良くなる」という気づきを得ました。
その経験で行き着いたチームの価値を最大化するためのポイントは「正直さ」です。チームである以上、お互いの得意を最大化する一方で、不得意をできる限りカバーする動きが必要で、そのために、
・自分はこのタスクは得意
・一方でこのタスクは苦手だから頼りたい
・このタスクの進捗が悪いので進め方を相談させてほしい
・この原案がいいか悪いか判断できないので壁打ちさせてほしい
というように、自身が迷ってことや感じていることをありのままを共有することで、その時々の状況を理解したうえでサポートに入り合うなどチームとしての動き方を検討でき、立ち止まることなく前に進み続けることができました。それがチームとしての価値を最大化したと考えています。
ここまで読んでいただいた方の中には、「チームメンバーにありのままを共有するなんて無理」という方もいらっしゃるかもしれません。前提として、私自身も、「ありのままを共有すること」は本来難しいことであり、それにはメンバー同士の「心理的ハードルを下げること」が必要だと考えています。
弊チームは、(無意識ながらも)「心理的ハードルを下げる」ためのコミュニケーションをできていたからこそ、お互いの強みを活かせるチームを作ることができました。
【(無意識ながらも)弊チームで行なっていた「心理的ハードルを下げる」ためのコミュニケーション】
・業務以外の話もするようにして互いの人となりを理解する
(例:ちょるるさんの筋トレの話、おくだの楽器の話)
・一見些細な報告においてもリアクションをする
(例:Slackでメディア掲載報告をした際に「🎉」スタンプを付ける など)
チームの価値最大化の背景には、上記のようにチーム内で「心理的ハードルを下げられていたこと」も寄与していたのではないかと振り返っています。
事業成長/企業成長に貢献できる広報チームに
あと1ヶ月足らずで2020年が終わります。2020年は私にとって、社内報チーム(社内報チーム時代に書いたnoteはこちら)からの卒業、事業広報専任担当への役割変更などいろいろなイベントがあったなかで、多くのことを学んだ1年だったと振り返っています。
私の広報としてのキャリアも、今年の10月に3年目を迎えました。上記の通り、それまでの1人広報体制ではできなかったことがチーム広報でできるようになり、これからチーム広報としてできるようになるであろうことの多さを想像すると、これから迎える2021年が楽しみで仕方ありません。
ベーシックの事業広報である私が担う役割は、ベーシックのSaaS事業である『ferret One』『formrun』の魅力を届けることです。チーム広報体制となり、サービスの魅力を届けるための環境は整いました。先述の通り、自分自身はリスクを恐れてトライをすることを苦手としていますが、2021年はさらなる高みを目指してチャレンジしていく年にできたらいいなと考えています。そして、広報としてサービスの魅力を多くの人に知っていただき事業成長に貢献していけるよう、より広報チームとしてのパワーを高めていこうと思います。
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