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何を教え、何を教えないか

中高生あるある。
試験前の1週間だけ異常に勉強し始める。

確かに、「長い時間勉強すること」は一見良いことであるように考えられがちですが、・・・
反面、ダラダラ椅子に座って眠いまま長時間勉強するフリをしてても何の得にもならないと私は思っています。
それもあって学習計画表を立てて、総合考査には臨ませているのところが多いとは思いますが・・・
これはこれでやっかいだなと思います。
何のための『計画』なのかを考えさせもしないで、「計画をたてろ」「結果をかけ」「振り返りをしろ」「保護者に見てもらえ」で終わりですからね。
PDCAサイクルのように見えてますが、これは一周すらしていない。よくてCで終わりですね。
本来、PDCAは1周だけやることに意味があるのではなく、何周も繰り返し繰り返し行うことでやっと見えてくるものがあるといった概念のはずです。
こんなことばかり学校でやらせていても、子どもたちには何も学ばせてあげることができないように感じています。


*ちなみに私は必ず計画を立てさせるのであれば「先に睡眠時間を決定」してから、計画表はつくらせていました。
どうしても子どもたちはやらなければならないことを詰め込んでいきがちなので、日常生活の規律を守った上でフリーな時間を算出し、それからの計画立てを意識させたいからです。

そして、いろいろと思い付きで子どもたちに取り組みをやってもらうことはいいことだとも思うのですが、あまりにも投げすぎていない?って思う場面もチラホラ

例えば、小学校時に掃除をしてこなかった子どもに
「はい。じゃあ雑巾がけして。」
「今日は箒でごみはいて。」
って言えますでしょうか?


箒の使い方すら知らない子もいるんです。
ある程度、示してあげないと分からないって子もいたりします。
箒をグシャっと押しつぶしてしまう、押しながら掃く、ブラシを地面に接着させて片づける、・・・・
挙げ始めるとキリがありません・・・
雑巾でもそうです。
そもそも濡らしたほうがいいの?絞り方も分かっていない。ゴミが付いたら洗えない・・・・・
なかなかに現状は厳しいです。


さて、このように様々な場面で「できない」が露出することが多いわけですが、では、教える側はどうすればよいのでしょうか?・・・
もちろん、こうするのが正解!ということは私には分かりませんが、
『失敗した方法を示すこと』
はできるのではないでしょうか?
自身の経験をもとにしての失敗談を語ります。

・私は試験勉強の時に、暗記カードみたいな単語帳や整理されたノートを作ることばっかりに一生懸命になりすぎて、考えることや演習する時間がもてなくて失敗しちゃった・・・

・雑巾がけをしようとする際、事前に水を絞ってくるのが甘すぎて床がベタベタ・・・もう一度やるはめになってしまた・・・

などでしょうか?
簡単に正解は伝えなくていいと思います。
なぜなら、子どもたちは「成功したこと」に拒否反応を示す者もいるからです。
あーしないとうまくいかない、こーしないと間違いだから指摘されるというのに敏感な子が多いように思います。

植松電機の植松努さんの言葉で以下のようなものがあります。
「失敗に罰を与えてはいけません。そうすると、何もしないでいることが成功・正解と考えてしまうようになるからです。」と

そういった子どもたちに、大人は失敗談を示すことで「失敗していい、失敗して当然だ」という姿勢を示してあげる。
そこから、子どもたちにより良い方法を考えさえればいいと思っています。
柔軟な発想を持っているので、ナイスアイディアなんてたくさん出てくることと思います。


このように考えると、案外教えることはないのかもしれません。
本当に難しいな・・・教育って・・・



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