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数のヨミカタの読書4

武器になる「わり算」 知っている人が一生得する計算式
柳谷晃 (著)

~数字に関する一般教養本~

 タイトルを見て衝動買いした本です。
 柳谷先生は有名高校の名物数学教師で、早稲田大学理工学部の講師も務められています。多くの著書があり、数学の参考書、数学を専門としない人向けの本、数学に関連する雑学の本なども書かれているようです。

 この本は、全体で5章あります。全ての章のタイトル(見出し)に「わり算」という言葉が含まれています。
 各章では、それぞれ4~9個の小テーマの解説が数字を絡めてなされています。この数字の多くに「わり算」が含まれ、本の帯「わり算を身に着ければ人生が幸せになる!」と書かれていますが、それほど「わり算」に執着して書かれている本ではありません。
 取り上げている内容やその説明方法は、ビジネス書というよりは、”中学生・高校生向けの時事問題の参考書”という趣です。

 知識を得るための読み物としては、役に立つ内容だと思いますが、個人的には、期待度が大きかった分、少し物足りなさを感じました。

 その理由は以下の通りです。
・タイトルと内容にずれがある
 タイトルや見出しに「わり算」という言葉がふんだんにちりばめられている割には、わり算に特化した内容ではない
・一般教養的な内容を、”少しだけ”数字を使って解説している
 時事問題や金融、政治などに関連するごく基本的なデータの説明(計算式を含む))が多い
・内容の多くは、ごく基本的なもの
 第4章の金融関連のことは、金融商品の細かい部分の説明なども含まれますが、その他は、基本的な事項の解説になっている。
 
 今回の評価(★の数)はやや低めですが、柳谷先生の別の著書も読んでみようと思います。

①高校生、大学生、初心者向け
②一般教養的な話題に数字を絡めた本
③数式 四則演算のみ
④ページ数 170ページ超
⑤所要時間 60~120分程度
⑥おすすめ度 ★★☆☆☆

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