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一歩一歩とその先の未来へ
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アカイトコーヒーは2023年春に法人化します。
今はそこに向けてこれまでのことを振り返りながら整理して、これからのことを準備しているところです。
2017年4月 僅かな貯金を全て投じてアカイトコーヒーを開業。
2019年12月 無料のプラットフォームを利用してECサイトを開設。
2020年1月 コーヒーの自家焙煎をスタート。
2021年6月 初めてのスタッフ採用。
2022年3月 アカイトキッチン新設。
2022年4月 自社ECサイトを開設。(無料ECサイトは閉店)
2022年11月 初代スタッフ卒業と二代目スタッフ採用。
アカイトコーヒーの6年というのは羅列すると「こんなものか」と思ってしまうけれど、このカタチとなったものの数十倍くらいたくさんのカタチにならなかったものがあるということも事実です。
2017年の開業当初、
夜、布団に入って寝ようとすると「明日はお店に誰も来ないんじゃないか」と不安に襲われて眠れなくなりました。
実際にお店にお客さんが来てくれることは稀でした。
「赤字になったらきっぱり辞める」ということを決めていて、でももう何処かに勤めるということはしたくなかったから「やれることを全部やる」とそれだけ決めて日々を過ごしました。
開業当初に毎日書いていたブログは、実は僕の不安な気持ちを紛らわすためだったのは今だから言える本当の話しです。偉そうに講釈を垂れていたのは誰かに読んでほしいというよりも自分自身に言い聞かせるためだったのです。
港に船が着く時間になるとショップカードを持ってそこへ行き、船から降りてくる人に手当たり次第にそのカードを渡していきました。(妻が)
インスタグラムは毎日更新して、ハッシュタグで「直島」や「直島カフェ」などをつけてある投稿には「いいね」をしていきました。投稿に「いいね」をくれたので来ました。と言われた時には少し気まずかったりしたけど、効果があったことも事実だったので無心でそれを続けました。
https://www.instagram.com/akaitocoffee/
何よりも、毎日お店を開け続けました。冬の寒い日には、営業時間を朝7時からと決めた自分のことを恨んだけれど雪の日も台風でも自分で決めた営業時間を守ってお店を開け続けてきました。
「やれることを全部やる」と言っても、何か特別なことではなくて、そんな当たり前のことしか当時の僕にはできませんでした。それだけのことで精一杯でした。
最初の3年位はそんな感じでした。
それでも一応、赤字になることはなく夫婦2人は何とかアカイトコーヒーの売上だけで生活を続けてこれるようになりました。
そしてその次の3年を迎えるにあたって、アカイトコーヒーはある選択をすることにしました。
このまま夫婦2人でお店を続けて行くのか?
それともスタッフを雇用して「やりたいこと」に挑戦して行くのか?
そして選択したのは後者でした。
コーヒー豆の自家焙煎をはじめ、スタッフを採用してキッチンを新設する。これらは時系列で見ると2020年1月から2022年3月くらいの期間になっているけど、最初にぼんやりと頭に浮かんだイメージは2019年の夏頃に描いていました。
コーヒー豆の自家焙煎をはじめて、ECサイトを開設したら、その直後からコロナ禍となって世界がストップ。
そんなことを予測していたわけではもちろん無いけれど、コーヒー豆とそれを送り届けることができるECサイトを準備していたことに、僕ははじめて自分で自分を褒めてあげようと思いました。
冗談はさておき、
あの日々を乗り越えることができたのはECサイトを利用してコーヒー豆を買ってくれた皆さんのおかげです。あの日々にECサイトやメール、DMで会えなくても言葉を交わしてくれた皆さんがいたから今があります。あの時のご恩はこれから先の新たな挑戦によって少しづつですが皆さんに必ずお返ししていきます。
お店をはじめて6年が経ったということは、僕が直島に帰ってきてからも6年の月日が流れたということになります。
その間にはたくさんの人がこの島にやって来てくれて、そしてまた多くの人がこの島を後にもしました。
お店に来てくれるお客さんも一人また一人と新しい顔が増えてくれました。また足が遠のいてしまった人も一人また一人と…。
スタッフを雇用してはじめて直面した課題もあります。
何よりも自分自身が暮らしてみて感じる「もっとああしたい、こうしたい」がたくさんあります。
その未来を迎えに行くための手段の一つとして、アカイトコーヒーを法人化することにしました。
一歩一歩とその先の未来へ。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
これからも引き続き、よろしくお願い致します。
アカイトコーヒー 奥山尚久
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自家焙煎した新鮮なコーヒー豆を送料無料でお届けしております。
ご自宅用や贈り物によろしければ。
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その思いはコーヒーと同じです。
こだわりはあまりありません。
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アカイトコーヒーが挑戦する究極の手作りのカタチ。
Crafted with Pride in Naoshima.
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でもさり気なく、これらもやはり日常に溶け込むものたちを。