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好きな映画は大抵ハッピーエンディングを迎えないー「成れの果て」ー

先月の初め頃、映画を見た。朝布団の中でtwitterを見て映画館に行こうと思った
夕方から仕事だから、昼の上映だ、見られる
Twitterを見るまではその映画の存在すら知らなかった

「成れの果て」

見ようと思ったのはポスターの萩原みのりさんの美しさに惹かれたのが一番の理由
そして好きな映画館であること、が2つ目の理由

強烈な映画だった
のっけから激しいパンチを喰らって、失意の果てに堕とされる
短めの話だし登場人物も少ない
しかし誰も欠けてはいけないしストーリーは研ぎ澄まされている
演技力とは不自然じゃない動きのことと知る

常識では考えられない姉の婚約者
数年前事件が起こった、そこはきっと想像するに小さな田舎町だ
町中の人がその事件を知っている
姉もその男も妹を傷つけると知っていながらお互いを選んだのは何故?
登場人物みんな影がある、誰もうまく笑えていない

小さな町で起こったことはそれが事件であろうと些細な日常であろうとすぐ広まり、町の人の生活を、人生を変えてゆく。
みんなそのことに多かれ少なかれ引き摺られる。

全ての人の鬱な部分が、影が、最後に収束される、わけではないけれど、終盤に向けて解き明かされてゆく
お姉さん役、柊瑠美さんの紅を引く時の顔は忘れられない
いい映画を見た


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