見出し画像

2024.8.13


体調が悪くて、2日くらい寝込んでる。

スマホゲームをプレイしたり。動画観たり。なにか食べたり。この部屋は広くて綺麗だし、ベッドもふかふかしていて家族もいる。
冷蔵庫開けば冷たいジュースが飲める。

こんな幸せがあるかなあ。ふと噛み締める。

小学生の頃の、何にも変え難い日々を思い出す。
仲良し4人組で、夏休み、バスに乗って市民プールに行った。
くたくたになって帰った。公園の緑は深く、空の青は明るかった。

幸せな記憶ばかりあるわけじゃない。

でも、その時その時生きてきた。

真っ暗に見える部屋の孤独も、冷蔵庫の青白い光が癒してくれる。無機質な冷気が頬に触れる。

先週、地元のプールに彼氏と行った。私が小学生の頃から、家族や友達と行っていたプール。
そこに彼氏がいるのはおかしかった。小学生の自分が見たら、誰だろう?と思うだろうね。

彼は関東圏出身だから、尚更、本当はこんなところで会うはずじゃなかった。でも2人で膨らました浮き輪で、流れるプールを流れてる。

私は温泉施設で髪を洗わない。備え付けのシャンプーでは肌が荒れるけど、持参するのも面倒だし、ホテルに帰ってから部屋のお風呂に入る。

無印良品で買った小さい容器に、家で使っているシャンプーとコンディショナーを分けて入れてある。それで洗髪する。

彼氏は部屋のユニットバスにはあまり入らない。ホテルに付いている大浴場とかに行っていることが多くて、サービスドリンクを私の分もとって部屋に帰ってくる。

寝つきがいいんだ彼は。すぐ寝る。

私は部屋をだいたい片付けて、荷物はバッグに詰めて、明日のパッキングをする。

睡眠導入剤を飲む。

ベッドに入ると不安になってやっぱ眠れない時もある。そんな時は躊躇なく彼を起こす。そしたら、スマホから私の指を1本1本ほぐすように、諭すように離して、ぎゅっと私の手を握る。

なんか泣けるように安心して、目を閉じる。

みんなでバスに乗って行った市民プール。そこにいた私は何を考えていたんだろう?どんな未来を予想していたんだろう?
夏が人生で23回来た。23回目は、こんな風に、彼の隣で眠った。

すごく覚えてるんだ。昔は両親にいろんなプールに連れて行ってもらった。それから、友達とバスで行くようになって、それから、彼氏と行くようになった。

夏を過ごしてきた。
誕生日が23回来た。
恋を何回かした。
何回かは上手くいって、何回かはうまく行かなかった。

24回目の夏のこと、考えるのは、時期尚早かな。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?