部下から退職の相談を受けたときに中間管理職がとるべき行動
こんにちは、渋谷のIT企業で仕事をしている中間管理職の奥山と言います。SNSの中ではオクシンという名前で活動中です。
仕事は法人営業15年、SNSマーケティング5年経験しています。大学卒業後、警視庁に入社、その後、起業しましたが失敗し、2度の転職をして今の仕事をしています。
本記事の内容はYoutubeにもアップしていますので、そちらも併せて見てみてください。
今日は部下から退職の相談を受けたが「誰にも言わないで欲しい」と頼まれた場合、中間管理職はどのように行動すれば良いかについて書いていきたいと思います。これは前職のときの経験ですがパッと思いつく選択肢は2つです。
部下の相談内容を自分の上司に報告する
約束を守って誰にも言わない
前提条件として部下が辞めることは会社やチームにとってダメージになるため、できれば引き止めたいという設定とします。私自身、何度もこの形の相談を受けたことがあり、失敗した経験があります。
考えられるパターンについて説明します。
ケース①「誰にも言わないで」の相談リレー
部下から「誰にも言わないで」と言われたのにそれを裏切って「誰にも言わないでと言われたので誰にも言わないで下さい」と言ってさらに上の上司に相談する人がいますよね。
これが繰り返された場合は最悪です。相談を受けた上司が、その上司に相談し、さらにその上司の上司に「誰にも言わないで」のバトンが渡ってしまいます。責任転嫁みたいなものです。
もはや、何回「誰にも言わないで」が登場するのかわからなくなりますね。「上司」と「誰にも言わないで」がBLTサンドイッチみたいになっちゃいます。Bは部下、Lはリーダー、Tはチームマネージャーですかね。これイメージです。
これね、結局、みんなが知ってしまうことになるわけですよ。仮に部下が残るという選択をしたとしても「退職を考えた人」というレッテルが残ります。さらに部下との約束を破った事実は消えません。噂として出回った場合に情報を漏らした上司として部下からの信頼を失ってしまう場合もあります。
ケース②自分1人で何とか引き止める
辞める理由は大きく分けて4つだと思います。
A:他にやりたいことが明確にある
B:家庭の事情
C:待遇や環境への不満
D:純粋に飽きた
AとBの場合は退職を回避できる可能性は極めて低く、CとDのときは解決できる場合が多少あると思います。
退職を申し出た部下がクライアントから信頼されてる場合など代役をすぐにたてられなく、上司は困ります。常にそういうときのために部下を育成しておくのも中間管理職の仕事ですが、モノゴトはそんなにうまくいきませんよね。
Cで「給与額に不満がある」ときの難しいケースは「退職に触れずして部下が提示する給与額にする」ときです。自分に給与の決定権があれば問題ありませんが、無い場合は自分の上司を巻き込んで核心を言わずして交渉するのは難しいです。これは人気テレビアニメの名探偵でも解決に苦戦するはずですね。
過去の私の引き留め成功事例としては、転職先が決まっていて、給与は1.5倍を提示されてるケースがありました。
私が調べると転職先の企業が翌年、別会社にグループ入りするということが分かり、その親会社の経営状況を見て提示額が翌年、その翌年と続くことが難しそうな印象を受けたため、それを部下に伝えました。それに付け加えて「まだ一緒に仕事がしたい。自分勝手だけど君がいなくなると私は困る」と本心を話して引き留めたことがあります。
結果的に残留となりました。1年後、部下が転職を考えた企業は、親会社の経営不振によって事業が解体されていたので良い選択となりました。
ケース③報告せずして上司に注意喚起する
私としてはこれが最もオススメです。上司に「部下が最近、元気がない」といった感じでジャブを入れます。私の上司が私の部下に話しかけたりしてくれて情報がオープンになり解決に向かうケースがありました。
ケース④部下に私の上司を交えて3人で話そうと提案
これは了承を得られないケースがありますが、透明度が高くなるため、了承を得られた場合は速い解決が期待できます。ただし、了承を得られなかったときは①~③を選択しなければなりません。
また、退職を考えてる部下は「いつ、誰に、どのように伝えるか、想定される影響範囲」を考えて相談者を選ぶことをオススメします。退職の決意が固いのであれば、それを考える必要はないですね。
今日は「会社で部下から退職したいと相談を受けたけど、誰にも言わないでと言われたときの対応についての話」でした。
今日はこれで解散(会社ん)します。おあとがよろしいようで、ではまた。