9割の人がやってないけど絶対に成績が上がる勉強法【検索練習入門#7】「フィードバックの重要性とか」
「検索練習に入門!」シリーズの7回目です!(#1, #2, #3, #4, #5, #6)
前回は、「やっぱりテストの問題はシャッフルして練習したほうがいいの?」「問題の種類はどうすればいいのかしら?」「全然わからないからテキストを見ながらテストしてもいい?」といったところを確認しました。
そんなわけで今回は、前回に引き続いて、「検索練習を実践するうえで気を付けておきたいポイント」をチェックしていきたいと思いまーす。
▼ちょっと復習。「テスト効果」がすごい!
今までの議論の中でも散々お伝えしてきたのが、「とにかく思い出す作業が大事!」「まずは定期的にテストをしよう!」ということ。別に検索練習はテスト・クイズをすること自体を指す方法ではないわけですが、今回のシリーズでは、検索練習の入門としてまずはテストの方法を確認してきたわけです。
テストを受けるとのちの記憶の保持率が上がる!というのは多くの実験で示されておりまして(R, R, R)、これは一般に「テスト効果」と呼ばれていたりします。
しかも、このテスト効果のすごいところが、
■ テストを受けただけでも記憶への定着率が上がる!(R)
ということ。つまり、単にテストを受けただけでテストの振り返りとか復習をしなくても、記憶に知識が長く残るみたいなんですよ。
何でテストを受けるだけでそんなメリットが得られるかというと、
■ テストを受けて記憶の中を検索する過程でメタ認知が起動し、「自分が何がわかって何が曖昧なのか?」がはっきりするから
だと考えられております。実際、普段の勉強の段階では自信があったはずの分野でも、いざテストを受けてみると、「あれ、これでいいんだっけ?」と不安になったことがある人は多いはず。テストは知識の正確性をより高い次元から見つめる機会になる(=メタ認知)になり、そのプロセスが記憶の整理、定着、学習効率の向上につながるわけで、そういう点でも検索練習としてテストを実践することは有用というわけですね。
とはいえ、もちろん「テストはただ受けるだけでいい!」「フィードバックなんて不要!」といいたいわけではありませんし、実際フィードバックをした方がのちの記憶の量、質が向上したということは多くのデータで確認されておりますので、そこらへんはご注意ください。
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