全てが憎かった。泣きながら配信した底辺パフォの話。
夕方5時から翌日の夕方5時まで、仮眠と食事休憩を入れた24時間、パソコンの前でひたすら入室を待つ。
昔の私の仕事スタイルはそんな感じでした。キツかったパフォーマー時代を振り返って、noteにまとめたので暇な人は読んでみてください。
回避できなかった待機地獄
「待機地獄」という言葉をご存じでしょうか?
日本のチャットサイトは、女の子の映像だけが見れて話すことは出来ない「待機」という状態から始まります。男性会員がチャットルームに入室するとそこから課金が始まり女の子と話すことが出来ます。
男性会員にいつまでもいつまでも入室されることなく、「待機」状態で時間が過ぎていくことを俗に「待機地獄」と呼ぶのです。
長い人では8時間も待機することがあるというので驚きです。サイトによっては待機時間によって換金可能なポイントがもらえたり、お菓子や化粧品と交換できるポイントがもらえたりと様々ですが、どう考えても普通のバイトをした方が良いくらい微々たるものです。
そんな待機地獄を私が味わったのは24歳頃のことです。新人時代から思ったほどは稼げなかったものの1日4万円ほどは持って帰れていたので(普通に働くよりは稼げるな)と思って続けていました。※当時人気の人は一晩で10万円ほど稼いでいた。
しかし、それは「よく来てくれる常連さんがいるから」であって、完全にその常連さんに依存した稼ぎだったのです。
(このままじゃマズイよなぁ)そう思っていた矢先、なんとパッタリとその常連さんが現れなくなってしまったのです。そこから私の待機地獄は始まりました。
なぜ太客がいなくなると他の会員も離れるのか
まず、太客云々の前にチャットのシステムを説明する必要があります。
チャットには「通常入室」と「覗き入室」があり、どちらも入室後は時間に応じて課金するシステムですが、「通常」の場合は女の子と会話が出来るのに対し「覗き」は会話はせず見るだけです。お金を払うなら喋れた方がいいじゃん!と思うかもしれませんが、アダルトチャットはこれが逆で、「覗きの方が圧倒的に多い」のが特徴です。
まぁ少し考えたら分かることですが、エロ配信を視聴中の男性は手を使っているので、キーボードで文字を打ってる暇はないんですよね(笑)
で、太客というのは長時間チャットしてくれてかつ「会話をしてくれる」方が多いのです。
ここまで言えば分かると思いますが、多くの男性はルームが盛り上がっていて一番エロい時に入室してさっさと抜きたい!と考えているのです。ですから、「最初に入室して場を温めてくれる人」がいない限り入室される可能性はガクンと低くなるという訳なんですね。
更に私の場合は、「2ショット」を利用する方だった。というのが更に状況を悪化させていました。2ショットとは、他の会員さんは入室できず、「完全に2人だけ」でチャットを行うことです。
普通なら、
いつも覗きで見てる常連客がとりあえず入室してくれる➡他の男性達が集まってくる。
だったのが
誰もチャット内容を知らないのでとりあえず入室してくれる人がいない➡いつまでも誰も入室しない。
という状況になってしまったんです。
再起可能か!?とにかく試しまくった日々と自己嫌悪
新人期間であれば多くの目につくので何もせずとも人が集まりますが、とっくに新人期間を過ぎている私の場合、傍から見れば「パフォーマンスがつまらないからいつまでも待機してるんだろうな」という目で見られてしまいます。これを打開するには待機で勝負するしかありません。
まずは衣装を変えました。ギャル系だった服装から露出度の高いコスチュームに変えてみたり、コスプレをしてみたり・・・しかし、結果はイマイチでした。露出を高くしても無料のメールでセクハラされるだけで稼ぎにはつながらず、ほんと涙目でしたね。。。
カメラアングルを変えてみたり、胸の谷間をチラチラ映してみたり、とにかく待機で動きを見せてみても入室は一向になし。(私なにやってんだろう?)という馬鹿馬鹿しさばかりが積もるばかり。
たま~に入室があっても視聴人数が増えることなく10分くらいですぐ退室。
夕方5時から翌日の夕方5時まで働いた結果、たった3千円を渡された時には泣きたくなりました。
しかもスタッフはヘラヘラして「仕事楽しいでしょ?」なんて言うんですよ。人生で暴力振るったことは一度もない私ですが、あの時だけはマジでぶん殴ってやろうかと思いましたね。
底辺パフォーマーを食い物にしようとする男たち
悪い方へ行くとどんどん悪循環に陥るのがこの世の真理。
人気がなくなると今度は悪い人が寄ってくるようになるんですよね。
「暇そうだね?入室するからポイント頂戴!」
「待機で脱いでくれたら入室するよ!」
「セ〇レに興味ない?会ってくれたらお小遣いあげるよ!」
まぁとにかく色んなメールが来るわ来るわ。もちろん全部嘘です。しかしメールだけならまだいいんです、無視すれば済みますから。問題は入室後。今まではしなかった過激なプレイを要求されるようになるんです。ここだけの恥ずかしい話、玩具がお尻から抜けなくなった上に切れて血だらけになったことも。(なんとか自力で抜けたけどお尻はかなりダメージを受けました)
しかも、「もっと激しくやって!」と催促した本人はヤバイと思ったのか何も言わずにスッと退室・・・(あのヤロー絶対許さねぇ)・・・どうしたらいいか分からず、とにかく自分がどうしようもなく惨めで一人で泣きました。そしてその日はスタッフに事情を話してすぐに帰宅。。。
生活の為にはお金が必要ですから、焦りとストレスで仕方なく言いなりになるしかなかったんですよね。
性産業に携わると、マジで人間の悪いところばかり見る羽目になります。
それから日によっては稼げたりもしましたが多くても1万円いかない日が多くなり、その事務所は辞めました。正直、もっと早く辞めるべきでしたね。
それに加えて、とにかくチャットルームが汚かったんですよね。ごみ捨てが間に合ってなくてコバエが湧くほど。それだけは本当にキツくて、少なくとも清潔であることを願い女性スタッフだけで運営しているという事務所に移転することにしました。
移転しても何も変わらなかった。
移転して最初は結構「働きやすいかな~」なんて思っていたんですが、違いました。ここで私は風俗業界最大のポイントに気が付くんですよね。。。
「なんで伸びる風俗系の店舗スタッフは男が多いのか?」ってコト。
まぁトラブルがあった時に腕っぷしが必要とかもありますが、ハッキリ言ってしまうと、「男女の関係になってるから」。これにつきますね。(私の場合は肉体関係ないですよw)今までなんとなく「男だから」でスルーしていた部分が女になると妙にイライラする。(女の敵は女とよく言ったもんだ)
もともと「ヘラヘラしてる」以外でもイラつくポイントはあったものの「顔がイケメンである」、だとか「基本的に女の子に対して優しい」だとかで本能レベルで許してしまっていたのだ!
まぁもちろん「んなワケねーだろ!」という女性方も多くおられると思いますが、男も女も人間結局は動物なわけで異性に弱いんですよ。
キモい男は無論ダメですけど、「イイ男」がスタッフなら、それだけちょっぴり仕事頑張れるのが女なんですよね。で、今まで「ちょっと面のイイ男」と仕事の始めと終わりに会えるから「ギリギリ頑張れてた」のが、スタッフが「女」になった途端にプツンと切れちゃったわけです。結局新しい事務所もすぐに辞めることになったとな。
カム子の独り言
もう自由にやろう!と決めて、サイトと個人契約に切り替えました。
とにかくストレスは激減しましたが今度は別の問題が・・・
「とにかくサボってしまう」
「人と話したい」
この問題については別のノートにまとめるとして・・・
今回の自分語り記事はおしまいにします。
チャトレで精神を病む女の子が減りますように。
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