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完全なる正義こそ怖い

世の中の流れ、みたいなものがある。形としては見えないけど。

最近だったらプロレスラーの木村花さんが亡くなったことに端を発した「SNSでの誹謗中傷」についての捉え方。

テレビやネットのニュース、芸能人の方のコメント、SNSでの発信。ほとんどが「誹謗中傷する者が100%悪で、された者は100%被害者だ」という主張のように思える。

たしかに誹謗中傷が良いことだとは思わない。誰かを傷つけるような発言は止めた方がもちろんいい。ときに命を奪う危険な行為だ。

でも「100%どちらかが悪で、100%どちらかが善である」これも十分危険な思想だと思う。

人がある方向へ流れ出したら、もう誰にも止めることはできない。もっと違う意見や違う方法や違う選択肢があるのに、それらは「無い」ことになって、善か悪かの二択になる。それが一番怖い。何を言っても、その声はかき消されてもう誰の耳にも届かない。

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正しいのか・間違ってるのか、答えは分からないけど、少なくとも私は大勢の人達と同じ方向へ進みたくはない。

人の流れが作り出すエネルギーは素晴らしいものでもあるけど、同時に恐ろしいものでもある。

こんな私の意見なんて誰の耳にも届かないだろう。それでも、私は人の流れに逆らってでも、自分で考えて出した道を進んでいきたいと思う。

あなたのお気持ちとコーヒー1杯で半日がんばれます! 私にエッセイを書き続けていくエネルギーをください!