無理なら他にも道はあるかもしれない
私は「会社員」という働き方が苦手。苦手というより無理、不可能。
「誰だって同じだよ」「甘えんな!みんな我慢してんだよ」そんなお叱りが聞こえてきそう…。
もっと叱られることを覚悟して言うなら、会社員という働き方以前に私は組織も集団も人間も苦手。そんな社会に溶け込めないダメ人間の私が、会議・お昼休みの世間話・仕事後の飲み会・イベントなどなど…に耐えられるわけがない。
私の転職回数は2ケタ。両手の指では足りないから両足の指にも協力してもらわないといけない。
入社するとすぐその会社に存在することが苦しくなって退職する。退職すると今度は無職であることに耐えきれず、すぐに職を探し出す。そして再就職。
面接官が求める人物像がなんとなく分かるから、転職回数が多い割に再就職には苦労しなかった。そんな「カメレオン就職」を繰り返して20年以上、40を過ぎるとさすがに再就職先も、気力も体力もなくなった。
そして気づく。私には無理だ、と。
正直、気づくならもっと早く気づきたかった。これが自分のタイミングだったのだろうと頭の表面では理解しているけど私の中のもっともっと深い部分から「早く教えてよ~」という声がする。
後悔したところで時間が戻るわけもないし、今さら感しかない。せめてもの救いがあるとすれば、私は今とても幸せで、50を目前にしてようやく自分の夢に向かって歩き始めたということかもしれない。
もちろん、それだってこの先どうなるかなんて分かりゃしない。それでも「無理だと分かっていること」にこれ以上時間を費やすより建設的。
なんでもすぐに諦めろと言ってるわけじゃない。ただ無理なら他にも道はあるかもしれない、そういう逃げ道は持っておいた方がいい。これが40年以上かけて私が見つけた生きる術。
あなたのお気持ちとコーヒー1杯で半日がんばれます! 私にエッセイを書き続けていくエネルギーをください!