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「虫の知らせ」って英語で何て言うか知ってますか?

こんにちは。鎌田です。

皆さん、ポケットモンスター ソード/シールド、通称剣盾やってますか?

…え?無人島で遊んでる??

嫌だなぁ!
剣盾DLC第一弾鎧の孤島はまだ先ですよ〜!!

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…はい。冗談はさておき、世間的には剣盾人気も多少落ち着いてきた頃かと思います。

しかし、やはりまだまだポケットモンスターシリーズには魅力がたくさん詰まっているのです。

その中でも今回は、「とくせい」の英訳についてお話ししたいと思います。


そもそも「とくせい」とは?

まず前提として、「とくせい」について軽く説明をしますね。

ポケモンにはそれぞれに「とくせい」という能力があります。

例えばピカチュウなら、「せいでんき」と「ひらいしん」という2つのとくせいを持っています。

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「せいでんき」は攻撃してきた相手をまひ状態にするとくせい。
「ひらいしん」はでんきタイプの攻撃を吸収してダメージを無効化し、更に自身の攻撃力を上げるとくせいです。

こんな感じで、ポケモンには様々なとくせいがあるのですが…「とくせい」のネーミングには、言葉遊び的な要素が入っていることがあります。
(「とくせい」に限らずポケモンは言葉遊び多いんですけどね)

例えば、どんなポケモンにも変身できちゃうメタモンというポケモン。

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そんなメタモンは「かわりもの」というとくせいを持っています。
目の前にいるポケモンに、瞬時に変身するとくせいです。

これは、どんなポケモンにも変身するメタモンの特徴を、変人という意味の「変わり者」という日本語で表しているわけですね。


英訳が面白い!

ここからが本題です。

先ほど、ポケモンのとくせいには言葉遊び的な要素が入っていると言いました。

先ほどの「かわりもの」を始め、天気によってタイプが変化する「てんきや」、一度だけ攻撃を無効化する「ばけのかわ」など色々あります。

…さて、そこで気になることが一つ。

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英訳はどうなってるの??

そう、この手の言葉遊びは日本語であるが故に成立するもの。
海外にも展開しているポケットモンスターシリーズは様々な言語に対応していますが、果たしてとくせいはどのように訳されているのでしょうか。

気になって調べてみたのですが…これがまあ面白かったので、紹介させてください。


むしのしらせ

「むしのしらせ」というとくせい。

その効果は、「HPが1/3以下になると、むしタイプのわざを使う時攻撃力が1.5倍になる」というものです。

これは、虫の知らせという日本語の「よくないことが起こりそうな予感」って意味と、「残り体力が少なくなってピンチ!」という状況をかけているわけですね。


うーん上手い。

では、英訳はどうなっているのでしょうか。

英訳では「Swarm」、直訳で「群れ」となっています。

なるほど。ピンチの時に大群になって襲いかかってくる様子は、確かに虫のイメージぴったりですね。

改めて「むしのしらせ」のとくせいを持つポケモンを見ていると、確かに群れのイメージに合うポケモンが多いな〜と思いました。


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アイアントは蟻モチーフなのでイメージによく合いますし、

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スピアーの大群が襲ってくる様子とか、アニポケでめちゃくちゃ見る気がします。



…さて、察しの良い方はもうお気づきかもしれません。
そう、不自然に「むしのしらせ」を習得していないポケモンがいるのです。

そう、そのポケモンとは…

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クルマユです!(ㅍ︿ㅍ)


クルマユについて

ごめんなさいね、急にテンション上げてしまって。

ポケモン知らない方は「は?」って感じだと思いますが、ちゃんと説明するので聞いてください。

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クルマユは、クルミル→クルマユ→ハハコモリという進化形態の真ん中、いわゆる中間進化のポケモンです。

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それで、進化前のクルミルと進化系のハハコモリはとくせいが「むしのしらせ」「ようりょくそ」「ぼうじん」の3つなのですが、何故かクルマユだけ「むしのしらせ」ではなく「リーフガード」なんですよ。

何故クルマユだけとくせいが違うのでしょうか。

ここで英訳の話に戻ります。
「むしのしらせ」は英訳では「Swarm(群れ)」とされていましたね。

ここからは勝手な仮説ですが、

クルマユだけ「むしのしらせ」でないのは、クルマユの独りで閉じこもっている生態にを表している…とかだったりしないでしょうか。

だとしたらゲーム作るの上手かよ〜!って感じするんですけどね。


…実は虫ポケモンだと、中間進化だけとくせいが違うって割とありがちなんです。
でも、その多くは「だっぴ」というとくせいなんですよね。

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↑だっぴに励むサナギやマユの皆さん

これは 幼虫→サナギ→成虫 という進化をする虫ポケモンが多いので、サナギの時だけ「だっぴ」のとくせいを持つってことで、そんなに違和感ない設定なんですが…

クルマユはマユにくるまっているくせに「だっぴ」でなく「リーフガード」なんですよね。

こうやって見ると、やっぱりクルマユの閉じこもっている設定にかこつけたのでは…!?
と思えてきます。

しかも、クルマユは「なつき度」という隠しパラメータを最高まで上げないと進化しないんですよ。

じっとマユに閉じこもっていたクルマユが、トレーナーとの仲が深まることで、進化してマユから出てくる…クルマユ、めちゃくちゃストーリー性に富んだポケモンなんじゃないでしょうか。


まとめ

とくせいの英訳からクルマユの魅力が見えてくるとは…ポケモンは奥が深いですね。

それでは最後に一句。

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みんなもポケモン、ゲットじゃぞ〜!



ここに文章を書くことで誰かがサポートしてくれるなんて、そんな都合の良い話あるわけないよな…いやまさかそんな…ねぇ?