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旅するように働く、という選択肢

2025年1月。何か新しいことを始めるには絶好の機会。


副業で日本全国とつながりたい

そんな思いから、副業で日本全国、47都道府県とつながるプロジェクトを始めてみました。

これまでの旅路

会社員として働く傍ら、副業を始めたのが2019年4月。6年足らずのうちに、さまざまな企業、団体、個人の方と仕事をしてきました。振り返ると、いろんな「モノ」や「コト」を作らせてもらいました。

ある時は椅子を作り、

©︎友安製作所

またある時は日本酒を作り、

©︎沢の鶴

町の広報ポスターを作ったり、

©︎五戸町

絵の具を作ったり、

©︎GRASSE TOKYO

グラスを作ったり、

©︎江戸鼈甲屋

大別すると、以下の3つが主なアウトプット。
・商品やブランドのコンセプトを考える。
・商品やブランドの意匠を作る。
・商品やブランドの売り方を実行する。

当時、屋号を「オクノテ」としたのは、副業の枠内だからこそ、選りすぐりの提案を提供したいという思いからでした。

ポートフォリオサイト

そんなこんなで、これまでご一緒したのは24県(2025年1月時点)。生活拠点の東京周辺が多いものの、北は青森、南は鹿児島。とはいえ、だいぶ歯抜けで、まだ関わっていない地域もたくさんあります。

起きた意識の変化

実際に各地で仕事をしていく中で、明確に意識が変化したのは次の2点。

1:会社員で培うスキルは意外と局所的
このような活動を始める前は、「そこそこの規模感の会社で働いているし、どんな環境でも何とか対応できる」と誤認してました。もちろん人によってはそうかもしれません。ただ、副業で仕事相手となる方は責任者やリーダーの方が多く、ありとあらゆることの判断を担う人と相対する中で、自分のスキルの偏りや力不足を感じることが非常に多かったのです。それは、よほどのことをしない限り毎月サラリーが得られる会社という枠組みから一歩出て、野に放たれなくてはわからない感覚でした。

その結果、やはり商いのこと分からないと話にならないなと経営学を修了したり、アイデアだけなく具体を求めているんだなとモデリングや映像編集を勉強し直したり、今でいうリスキリングに邁進しました。それらはきっと、会社員として生きている間は、学ぶきっかけがなかったものだと思います。

2:「場所」が「居場所」に変わる

副業を通じて初めて訪れた地域がたくさんあります。地名として知っているだけの場所が、仕事を通じて特別な思い入れのある「居場所」に変わる。その感覚が広がるのは、自分にとって新しい発見でした。

遠く離れた自分の居場所、いわばふるさとが増えるたびに、新幹線でその土地を通るたび、名前を耳にするたびに湧き上がる感情があります。これは関わらなければ味わえない感覚だと思います。

旅するように働く

歩めば歩むほど、世界が広がり、自分の力量の足りなさを知る。振り返れば、思い入れのある居場所が轍となっている。これはまさに旅なのかもしれない。そんな心持ちで旅をするように働き、今に至ります。

次の旅先を目指して

さて、残り23県。

ここまで6年足らずかかっているのは、2回の転職や育休もありつつ、そもそも始めた目的が必ずしも全国と網羅的に仕事をすることではなかったこと、故に、特段同じ県でも別のプロジェクトに縁があれば打ち込んできたためです。今までもこれからも、1県と仕事したらもう仕事しないというスタンスではありませんし、急いで達成しなくてはならない理由もありません。

その前提で、まだ仕事をしたことのない、場所によっては訪れたこともない地域があるのも事実。新しいことを始める絶好の機会である1月というタイミング、24県分の取り組みの蓄積も溜まってきた頃合いを踏まえて、積極的に募ってみようと思い立ちました。

支援を求める企業・団体の方へ

一つは地域の課題やプロジェクトに取り組みたい方、ぜひご相談ください。私のスキルや経験が少しでも役立てるのであれば、全力で取り組みます。

地域で支援を続けている方へ

もう一つは、すでに自分と似た領域で各地で支援をされている方を募るということ。きっかけはこちらの書籍。

官公庁や自治体が副業推進に力を入れ始めた頃からしばしば目にするようになった「都市部人材の活用」というフレーズ。今も副業系のプラットフォーマーは、言葉は違えど同じような意味合いで受け入れ先を募集しています。

他方、この書籍に紹介されているように、各地にはすでに支援をされている方々がいます。サステナブルな支援を考えれば、(居場所が近いからこそのゴニョゴニョもあるかと思いつつ)同じ地域や近隣地域の方と組むに越したことはないと思います。その方の立場からすれば、「よそもん」に仕事を取られる印象にもなる気さえしています。

ならばいっそのこと、各地で支援されている方の支援ができないか、と思い、募ってみることにしました。これは別の観点で、自分の力量やそこにかけられる時間だけでは、できることに限界があるためでもあります。

終わりに

このプロジェクトが起点となって1件、もとい、1県でも何らかの取り組みが生まれれば幸いです。一つひとつ、マイペースに丁寧に取り組んでいきたいと思います。

ある一定期間取り組んだ結果、30県であろうが、40県であろうが、達成率は重要ではありません。「旅をするように働く」は、「働くように旅をする」と同義だとすると、仕事関係なくその地に滞在している中で、自然に仕事が生まれることもあると思います。

ここまでご覧いただき、ありがとうございました。
ご興味あれば、以下のリンクにて。