みずのよ




した。した。した。…
したたり落ちるからだみずのよ、
水の夜。久遠に。永遠に。透明に。みずのよ。…


ことほぎ、ことほぐ。汝(な)が声にみかづきて。
寄せきたる汐音(しおね)。みかづきたる火のままに。
流るる。生まれいずる。碧き炎(ほむら)の青。汝が声に帰せるみずのへにありて。…
「吾(あ)が鳥は来たれり」みずのよ。


汝が名に及(シ)く沈透(シヅ)きたる。
吾が内海(うみ)に沈透けるままに。
宝珠。玉眼。白露。神さびてくるくる廻りおる。 幾何の螺鈿細工なる。
…楽土。
落月にしたたりつゆひかるみずのよ。







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みづなか抄|奥野
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