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仕事で本気を出す方法を見つけた

仕事論みたいな話は苦手なんですが、学びが深かったことがあるのでアウトプットしてみようかと思います。これはほぼ日記であり、読ませるにはクソ長すぎます。多分ツマラナイので、時間が無い方はここでそっと閉じてください。そして、長すぎるしつまらんねんクソ野郎!というコメントをください。

まあ大した話ではなく。タイトルの通り、期限付き・難易度高めの仕事に2人で取り組むことがここ半年で2回あって、どちらも学ぶことばかりだったという話です。

自分は大企業に勤めており、経理や業績管理などをやらせてもらってます。大企業の仕事は驚くほどに細分化されており、誰かと2人でみっちり取り組む仕事というのは意外にも少ないです。

この仕事のことはAさんに聞いて、これはBさんと話し合って進めて、あれはCさんにお願いして、、、と、沢山の人と短時間関わっては次の人、また次の人、、、という流れが多いです。なので良くも悪くも干渉しあうことが無く、人間関係が全報告に対して「ほどほどに」良かったりします。

どれも良くも悪くもルーティンと化しており、瞬間最大風速を出そうと死ぬ気でやるというかは、9割の力でずっと頑張り続けるイメージです。

初の「プロジェクト仕事」

2018年4月に入社して以来、そんな日々が続いていましたが、昨年11月に初めて「ルーティンでは無いプロジェクト仕事」に携わることになりました。

内容は一言でいうと「関係会社の会計システムの改修」でした。大企業の経理システムはかなり複雑であり、世の中で購入できる会計システムをそのままでは使えないことが多いです。独自の作りこみが必要。

とある関係会社において、購入してそのまま使い始めた会計システムが業態に合わず、原因不明の不具合が起きているとのことで、ヘルプとして呼んでもらった形。とはいえボクはこのプロジェクトにおいての「4番サード」ではなくて、7年目の経験豊富な「Hセンパイ」に付いていかせてもらいました。

もちろん、3番バッターになれるか9番バッターどまりかは自分次第でしたが(笑)

そんなこんなで、ある日から突然、今まで普通に通っていたオフィスではなく、日本橋にある某関係会社に通う日々が始まりました。小さな会議室を貸してもらって、Hセンパイと文字通りカンヅメ生活開始。見たこともない会計システムに初めて触れ、明らかにボクらに警戒心を抱いている初対面の関係会社の社員さん数名との関係づくりをイチから始める。

Hセンパイと朝8時にカフェに集合し、今日どんな風にプロジェクトを進めるか作戦を立てて、9時に関係会社に行って18時までカンヅメ。その後はまた近くのカフェに行って21時くらいまで粘る日々。

慣れない環境に体はすぐに疲れはじめ、Hセンパイの疲労も目に見える。

期限の「1か月間」という時間はすぐに無くなっていく一方、会議室には書類の山が富士山バリ?に積みあがる。

すぐに解決できるだろうと思っていたものの、取り組み始めたら意外にも手掛かりが少なく、焦りが募る。精神的にも追い込まれ、土日もPCを開いてしまう。

めちゃ辛かった。

でも、いちばん辛かっただろうはHセンパイ。まだ経験も知識も少ないボクは基本的に足手まとい。Hセンパイは、自身が理解→ボクに丁寧に教え、その上適切に仕事を振る→関係会社の社員さんに説明して資料を貰う→それを手掛かりにまた次の解決の糸口を探す。このルーティン。

自分はただひたすらに食らいつき、せめて社員さんとの関係性は最高の状態に持っていこうと奮起。Hセンパイが集中して考えられるように工夫し、Hセンパイの背中を見て更に自分を奮い立たせ、客観的な目で「気づき」をもたらすことができるように頭をひねりました。

最終的に、1か月の期限ぎりぎりになって何とか8割方の問題を解決することができました。最終日前夜、Hセンパイはたった1日でハイクオリティのプレゼン資料を何食わぬ顔で作り上げ、見事なプレゼンを披露。

多分、Hセンパイは徹夜したんだと思いました。でも、寝てない自慢なんか全くせず、周囲を納得させる結果を淡々と出していました。

元ラガーマンのHセンパイ。広い背中はもっと広く見えて、つい飛びついて抱きつきたくなるほど頼もしかったのです。

このプロジェクトは土壇場で終了。関係会社から最後帰る時、社員さんの目に光るモノがあったことはものすごく嬉しかったです。Hセンパイにも感情の揺らぎが起きているようでした。

この日々の中で、ボクはHセンパイの人間性に惹かれました。二人で長時間仕事をすると、嫌でも人間性が顕わになるものです。Hセンパイは、もはやサイコパスなのではないかと思えるほどにいつも落ち着いていて、サッと理解が進まない自分に対してもいつも優しかったです。その優しさというのは「甘やかし」ではなく、真剣さが伴った「本気」でした。

後輩との仕事は弱みを見せることもできずにしんどい思いもされたろうに、おくびにも見せずに全体を成功に導きました。

優秀な人とは「人を憂うことに秀でている人」。

https://www.youtube.com/watch?v=PXUjpfUGoOU&t=776s

ああいう土壇場で成功を収めるには、間違いなく人間性が必要不可欠なんだと思います。だって、二人で仕事進めているのに関係性が悪かったらやってられません。

Hセンパイは頭脳も人間性も優れていて、全体にモチベーションを与えられるようにコントロールしたからこそ、上手くいったのだと思いました。Hセンパイのようになりたいという目標が心に芽生えました。

2人で何かをやり切るということは最高の成長機会ではないか?

2人という逃げられない環境だからこそ頑張れるし、一緒に頑張った経験は記憶にも残る。ドラゴン桜2の1巻でも、担任になった水野がこう言っている。

無題

そして、期限を決めることで人間は想像以上の馬力を出せる。絶対無理でしょっていうことでも、案外簡単に成し遂げられることが多いかもしれません。

いつも自分で自分を見くびっている。自分は雑魚だと思っているけど、必ずしもそうじゃない。

「2人で」「期限を付けて」「無理そうな課題に挑む」ということをもう一度どこかで試したいと思いました。

3人以上では意味が薄れるかなと思いました。1人にだけ依存してしまえばもう1人とはそこまで本気で向き合わなくても物事が進んでしまうからです。

そんなことを考えながら日々を過ごしていた3月初旬、打ってつけのテーマがやってきました。

5月20日(今週終わりました!)に行われる「新入社員向け研修」の講師役です。研修時間は75分。教える内容は、概念の抽象度が高いのに実務はとことん細かい「管理会計」。しかも時間は眠くなる昼下がり。しかも、いちどもやったこともなくて、相手の反応が分からないWEB上での開催。

上司に呼ばれ、はじめは一人でやってほしいと言われましたが、翌日に「2年目の後輩(Gくん)と2人でやらせてほしい」とお願いし、その上司に快諾してもらいました。

ひとりで全部やる方が、話し合う時間もかからないので楽だし、本来は75分間自分が研修講師を務めれるところ、自分の持ち時間が半分になるのは惜しくもありましたが、敢えて挑戦してみようと思いました。クリエイティブさを出せる仕事はもともと燃えるのもあって、これなら2か月頑張れるかもしれない。

考え得るリスクとして、長時間Gくんと一緒に仕事することになるが故に、お互いを嫌いになってしまう可能性があるとは想像しました。

半年前のHセンパイの大変そうな姿を思い出し、自分であのような後輩のコントロール役は務まらないような気もしました。(実際、務まりきりませんでした笑涙)

3月中旬。どのように準備を進めればいいかなと悩みました。

目標を幾つか設定してみました。

ハード面の目標は3つ。

①1枚も過去のスライドを使いまわしせず、見て楽しいオリジナルのスライドを作る͡コト。分かりやすい!見易い!と言ってもらうこと。(折角だからイチから作ったほうがしんどそうで頑張れるから。ただのM。実際のところかなりのM。)スライドごとの見やすさを追求するため、この本を使い倒した。メチャクチャ良書でした。そして、イメージを膨らませるため、特大のホワイトボードを購入して自宅に設置したwホワイトボードでけえ、、、マジで今となっては邪魔すぎる。。。でも、書いてみるって楽しい。ホワイトボードだと、書くこと自体がちょっと楽しいです。イメージを膨らませる上では、佐宗さんの本もかなり役立ちました。

②「プレゼンの極意」系の本をガチで1冊読み込んでアウトプットするコト。(オリジナルにしたいといえども正攻法でいきたいから。書店でいちばん分厚い本選んだのはミスった。ここでもMを発揮。)ただし、この本はぶ厚すぎてしんどいので、あまりオススメしない。しかしかなり勉強になりました。プロの手法をガチで学びたいならアリです。原理原則に従うことで、それなりにまともなモノができました。

③「うまく話す」系の本をガチで読みこんでアウトプットすること。(もう折角だから話し方のプロにもなろうと必死に笑。ここでもドMを発揮。もはや才能である。)以下の2冊が参考になった。結構いい話し方が身に着いた感はある。そして、試しに適当にひとりでいろんな雑談をしたものをYouTubeにアップして自分で聞いて、改善点を探して話し方何度か工夫してみた。YouTubeの登録者未だに0人なんだけどwww再生してるの自分しかいないし。。。人気ねえな。あ、ペンネームでやってるので本名では見つかりません。笑

「人間として」の目標は3つ。

①まず後輩を肯定する、ということを徹底。否定は肯定の後にする。(西條剛央さんの言葉。かなり共感したのでやってみようと思いました。)結論、この取り組みはかなり良かった。自分の方が理解している内容をプレゼンするんだから、後輩には教える立場。絶対、教え続けることにはストレスが伴うかもしれない、、、でも、直ぐには理解できないということをまずは肯定して、その後に丁寧に教える。というトレーニング。意外としんどいし、出来ている人は稀だと実感。

②1ミリも妥協せず、諦めないこと。(当たり前やんけって話だけど、なんか自分はいつも9割までしか頑張れないことが多いです。2カ月だけなら徹夜をしてでも頑張れそうな気がした。)諦めないと言えば、WBCの井端!これマジで叫んだなあ。でも、実際徹夜するのかなりしんどかったな。20歳の時なら余裕だったのに。

③後輩のやる気をMAXまで引き出すこと。正直、ボクのいる課の仕事は、それ自体は面白くは無い。仕事の抽象度が高いので、特に1・2年目には難しい。Gくんもあまり楽しめていなさそう?というか、抽象的なことを言語化するのが苦手そう?な印象があったので、ここを克服させるという超お節介な目標を設定。(まあただしかし、特段の策がなく、時々褒めちぎるという愚策を実行。)コーチングにも興味アリだったりする。最近mentoに登録してみた。

ハードルを上げすぎてハードモードに

色々と目標を立てすぎ、しかもコロナのせいでなかなか会社でGくんと会えない、しかも会社は年度末決算に突入してしまいました。そもそもクソ忙しいのに自ら忙しさに拍車をかけてしまい、なかなかのハードモードに突入しました。

何だかんだ平日は殆ど作業に時間を使えず、早朝・深夜・土日を使って作業を進めました。

Gくんとは毎週のように日曜日にボクの家で資料作成・練習の日々でした。

全体の進め方としては、

①プレゼンのストーリー作成、各プレゼンシートのタイトル付け、スライド作成の分担を考案、参考文献を探し一次情報を紐づけ(約1週間)。ここはボクだけでやった。ある程度一人だけで枠を作ってから二人の作業に移行しないと一生終わらない。意味の無いスライドを排除して、スライドづくりを高速で行えるように、ここはしっかり時間をかけた。プレゼン内容の考案のため、以下の2冊を購入し読み込んだ。かなり趣旨を理解でき、プレゼンに役立った。「読みたいことを書けばいい」で、一次情報に触れる大切さを学んだので、ネット情報には出来るだけ頼らず頑張った。

②研修内容をGくんにレクチャー、プレゼンを作ってもらう。自分も自分の担当分をゴリゴリ進める。1週間に1度程度、進捗を確認しあう。(約1か月半)これがやはり想像以上にきつかったです。というのも、作業①でのボク自身のストーリーの作りこみが甘く、結局スライドを作りながら何度もストーリー修正をする羽目になり、時間を要しました。これは次回への教訓ですが、何事も準備が全て。今回で言えば、1枚1枚のスライド構成が頭に浮かぶ程度にまでイメージを具体化してからスライドづくりに移行すべきでした。また、研修内容に対する理解がボクとGくんで異なっていること、参考文献を自分しか読んでいないこともあって、情報共有に時間がかかりました。自分自身も、学んだことをすぐに全てわかりやすくアウトプットできず、Gくんの前で何度も悩みこみました。

なんやかんやあっという間に日々は過ぎていき、土日もGくんと連絡を取り合い、日曜日はGくんをボクの家に呼び、出前館で寿司とかピザを頼んで深夜まで粘り(めちゃ課金した。。。)、最終週は何度か徹夜して、発表まで乗り切りました。

成果は、、、

やはり、長時間二人で一緒に過ごして何かを頑張るという時間は、最高の成長環境でした。お互いが足を引っ張らないように頑張るし、決められた日時に発表しないといけないというプレッシャーも背中を押します。

自分にとっては「新人に恥ずかしい姿を見せられない」という思いが大きなモチベーションになりました。中学生が聞いても理解できるように、しつこくしつこく物事の本質を見抜こうとしました。その為に、知識も話し方も徹底的に研究しました。

まずGくんに内容を分かりやすく説明して、更にその情報をベースにGくんにスライドを作ってもらうという流れだったため、自分自身も「わかりやすく説明する」ということから1秒も逃げることが出来ませんでした。

「一言で言うと」を口癖にして、何でも本質的な一言で説明しようとする練習はかなり役立ちました。意外にも、意味を簡単に説明できない言葉はたくさんあります。

この「絶対逃げられない環境」のおかげで、パワポのスライド作成スキルも、クリティカルシンキングも、プレゼンスキルも、知識面も、飛躍的に向上させられたように思います。2か月前の自分とは明らかに違う。

人間的な成長も確かに感じました。

何か意見交換を行う際には、絶対に初めに肯定をしあってから会話をしないと空気が悪くなってしまいます。そう、「肯定ファースト」ですね。肯定ファーストは多分メチャクチャ大事です。肯定ファーストという言葉を知ってから、身の回りの尊敬する人の身の振りを観察してみましたが、尊敬を集めている人に共通しているのは肯定ファーストの姿勢です。お互いの違いを理解してまず認め、そのあと差を埋めに行く。いきなり否定から入ると絶対にトゲが立ちます。「二人」というお互いに逃げられない環境を作ったことで、意識せざるをえなくしました。

妥協もほぼゼロにできました。もう、Gくんにダサい姿を見せるわけにいかなかったので、意地でやり切りました。発表前日に、文字の読みやすさを追求して全スライドのフォント変更に踏み切ったりしました(笑)めちゃくちゃ微妙なフォント変更でしたが、もう、やるしかないなと思って頑張りました。

Gくんのモチベーションを100%引き出しきれたかはわかりませんが、そこそこ出来たのではないかと思っています。Gくんは研修本番の2日前は殆どスムーズにしゃべることが出来ず、もう無理かなと思いましたが、さすが気合い偏差値推定70オーバーのGくん。最後に猛烈な追い上げを見せ、当日には完ぺきな姿になりました。最後の追い上げの凄まじさにはドン引きしました。それくらい凄かったです。

人事部からの評価もなかなか良くて、オンラインにもかかわらず受講生からたくさん質問もしてもらえました。

研修内容が社外に出せないものがゆえに、ここに載せられないのが辛いのですが、ほぼ100%この仕事をやりきれた印象です。達成感もひとしおでしたし、強く記憶に残りました。

自粛が終わったら打ち上げとして焼き肉行こうとGくんと話しています。

仮説立証!

「2人で」「期限を付けて」「無理そうな課題に挑む」ことで、大きな成果をあげられるのではないか。

この仮説は立証できました。プラスで、「公での発表」もあると良いかな。すごくシンプルだけど、今まで全然気づけなかったです。

でも、何か頑張ったぞ!っていう仕事の振り返りを丁寧に行うと、結構見えるものがある。平坦な毎日からは生まれるものは少ないかもしれませんね。

社会人になってからは、いろいろやりたいことがありつつも、3日坊主で終わってしまうことが多いです。何でもやれるからこそ、確かなモチベーション管理と継続の仕組みが必要。逆にいえば、それさえ整えば自分は勝手に動き始める。

よく「3ヵ月は何かを頑張るのにちょうどいい期間」と言いますが、自分は2か月が限界かもしれません。やり始めると結構追い込んでしまうので、2か月でいいかも。

何かスキルの勉強だけだったら一人でやればいいかもしれませんが、人間性の向上も自分にとって大きな課題なので、二人なのは必須。

この経験で、かなり「2人で」「期限を付けて」「無理そうな課題に挑む」「公での発表」によって成果を出せるということについて再現性が高いことが身を持って分かったので、また何かしらの形でやってみたいと思います。

よくよく考えると、大学の部活なんかも「2人で」「期限を付けて」「無理そうな課題に挑む」「公での発表」のどれかが揃っていた時には割と成果が出ていた気がします。

まあこの4つとも満たしていなくとも、3つくらい揃っていればいいかな。

そういえば、ちょっとだけやってみようと思って始めたこのnoteも、一つ目の記事をSNSでバラまいて更新を自分の中で義務づけたことでそこそこ続いているな。「公での発表」が利いてますね。まあ、そもそも文章書くの嫌いじゃないから自分にとってはそんなに難易度高くないんだろうな。(ボツになって捨てている文章も結構たくさんあります。涙)

こんな風に、自分自身を知ること、大事ですね。

次は何にチャレンジしてみようかな。。。ベタだけど英語のプレゼンとかいいかもね。あとは、仕事に生きる数学の勉強も遣り甲斐あるかな?あとは筋トレ?パーソナルトレーナーについてもらってトレーニングするの、やってみたかったんだよなあ。

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奥村昭仁┃アセンド株式会社
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