蒼き狼 井上靖
こんばんは。一か月ぶりの投稿になってしまいましたが、たくさん読みまくっていたももこです。
夏がおわったーー!
今月読んだ一冊は、『蒼き狼』著:井上靖 です。
感想↓
この本を読むのは2回目で、モンゴルに関する本を読んでみたいなと思ってブックオフで手に入れた!太陽に焼けていて古くて臭い本だけど、私にとってとても大切な一冊だ。
チンギスカンは、自分の母親がどこかの部族にはらまされてできた子だった。自分はモンゴルの血を引いているのかわからない。そんなアイデンティティの確立ができていない状態が本の中からうかがえた。
だからこそ、自分の奥さんに産ませた子供(ジュチ)には莫大な信頼を置いていたのではないかと思う。
ジュチに対する父性愛がとても心に響くし、狼になれというシーンも何度も読み返した。
最初は字が細かくて読みづらい本かと思ったけれど、文章がうまいのなんのって・・・。天才だと思った。
最初モンゴルは、どんどん世界征服をしていって、自分の文化とかを顧みずに、排他的になっていたけれど、次第に今必要なのは他国の文化・文明なのではないかと気づくシーンがとても胸に響く・・・。
何事も素直に受け入れて、違いを肯定し合っていくことでいいものが取り入れられていったのだなぁと感じた。
この本はまた定期的に読み返したいし、パワーが貰える素晴らしい本だと思ったのでみなさんにもお勧めしたいです。
2023夜書す。
明日は東京だー!」