8月2日「dear」
2021年8月2日の日記。
好きな漫画を口に出してみる。咄嗟に浮かんだのが稲中卓球部だった。良い漫画だよね。けど何故一番に浮かぶんだ。稲中みたいな日常を夢見ているからだろうか。めちゃくちゃ悪夢じゃないか。ジョークです。最高の漫画だよ。
それ以降じわりじわりと雑巾を絞るようにいくつか挙げてみたものの何冊か思い出せないまま、海馬を漂っている愛しき漫画達の亡霊を背に日記を書いていた。そしたら一冊思い出した。
藤原ここあ先生の「dear」である。
新装版の表紙が好き過ぎてコレクションしていた。けど生活が困窮した時に全て売ってしまった。思い出と引き換えに渡された硬貨はあまりにも冷たく薄く軽くて、悲しくなってしまい帰り際全額はたいてマックでポテトのセット頼んだ。何やってんだよ。
漫画は失われてしまったけど、あの時のマックで蓄積されたカロリーはまだ肢体に纏わりついている。はず。脂肪という名の服を着て、今日も今日とて生きていく。