島の航海:と、一握りの後悔。
あまりそんな場合ではないのだけれど、眠れなくてノートを書いています。
船から見える景色はおもしろいです。時間によっても、季節によっても、車窓(船窓)からの景色は変化します。
今回の航海は天気がよくて、伯耆富士(ほうきふじ)とも呼ばれる大山がくっきり見えていました。
私の住んでいる島から本土までは、距離にして片道約60km、時間にして約3~5時間、金額にして往復5,550円。
(金額は島民限定の往復券料金。最近値下げがありました。)
これを聞いて遠いと思うでしょうか。
私も住む前は「なんて遠いんだ」と思っていましたが、住んでからは「そうでもないな」と思うようになりました。
意思をもってすれば、越えられないほどのハードルではないのです。
それなのに、この海を渡る時間を惜しんでしまったことを、いま私は後悔しています。
「またの機会」が来ないことがあることを痛感しました。
でも、後悔先に立たず。
自分の意思で変えられるのは、「いま」の積み重ねの「これから」だけです。
改めてそのことに気付かせてくれたことに感謝して、日々刻々と変化する「いま」を生きていくしかありません。
ときどき海が布のようになめらかに見えることがあります。
美しいけれども、どこか畏れを感じるような。写真は2年半くらい前の夏のものですが、なんだかいまの気持ちにしっくりくるので、貼っておきます。