子どもたちの見ている世界の解像度は高い
「何が違うの?」
日曜日に公園で出会った、お店やさんごっこをする女の子。
同じ種類の花を2つの束に分けて売っていたので、思わず質問した。
「こっち(右)はつぼみで、こっち(左)は咲いてるんだよ。」
彼女が花を見せながら教えてくれるまで、私はその違いに全然気が付かなかった。
よくよく見るとたしかにそうだ。
年を経るごとに扱う情報量が増えて、処理が追いつかなくなり、私たちは抽象化することを覚える。必要なこと以外には、細かい注意を払わなくなる。
それはそれで仕方ないことなのだけれど、なんだかもったいない。
こんな解像度で世界を見ていたら、季節ごとに移り変わっていく山や海や空はどれだけ面白く見えるのだろう。
私はどれだけのものを見落としてきているのだろう。