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『徒然草』を読了しました。

 兼好著『徒然草』を読了しました。岩波書店『新日本古典大系39』です。兼好法師の思考を綴った書物です。基本的には仏教の諸行無常思想を根本に、人生を生きる上での処世術、どうすれば苦しまずにうまく生きることができるかというようなことを、いろいろなエピソードを交えて説いている本という考え方でいいのではないかと思います。人と交わりを断って、結婚もせず、子どももつくらず、名声を求めず、色欲、食欲も求めず、楽しみを求めず、最小限の生活をして、死を待つのがよい、というようなことでしょうか。

 何のために生きているのかということを兼好法師は考えなかったのでしょうかね。日々の生活の移り変わりをわずかに味わって、生きる楽しみとしたのでしょうか。それさえ楽しみであるということには違いはないと思いますが。

 とはいえ、私の今の生活をする上で、家にじっとしていて、どこへも行かず、誰とも交際せず、死を待つ生活をしているのもいいかもしれないと思うようになりました。完全に引きこもりにならなくとも、ゆるく適当に遊びながら、基本的には家に引きこもっている生活は悪くないような気がします。

 ゆるくテニスやスキーをし、本を読み、ピアノを弾き、酒をのみ、時時近くに旅行をして、時を過ごし、その時がきたら死んでいく。というような余生を生きていくことになるようです。世に出ようとして、恥をかくよりもよいかもしれません。


梅雨明けの猛暑厭わずテニスして今を楽しむ生きているだけ

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