「黙って喋って」は役に立つのか
黙って喋ってという指示は、注文が凄い。難しそうだ。
お笑い芸人のヒコロヒーさんの恋愛短編小説。
寝る前に一つ二つずつ読んだ。
20作品も入っていて、一つの作品はわずかなページしかないのに、いろんな恋模様が垣間みれてすごいなーと思った。ただ、この本を心から楽しめない自分の弱点を痛感した。恋愛経験が乏しすぎるのだ、、、。
中編や長編なら登場人物の人生をなぞり、感情移入できるのだが、10ページ足らずの短編で恋の侘び寂びを理解するには感情移入までの短距離を補助する経験が必要なんだと痛感させられてしまった。
でも、身に覚えがあるぞ!という話もあった。
失恋した時に「自分の何がいけなかったの?悪いところがあったら直すから!」と恋が千切れないように繋ごうとする場面があった。これは身に覚えがある。
そして、人類のテンプレートなのかもしれない。
「何がいけなかったの?悪いところあったら直すから!の文化史」があったら読みたい。