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根っこワーク定例会を終えて

11/22

根っこワークの定例会。今月は「単元内自由進度学習」がテーマだ。ホストはぼく。さて、どのようにコーディネートしようか。依頼をした二人と話をすると、低・中・高学年の実践者が揃っていることが分かった。それならば実践報告を軸に、「自由進度学習の勘所」を探るようにしようと考えた。二人にはある程度の趣旨を伝え、準備をお願いした。



鈴木くんは1年生の実践を。横江くんは4年生の実践を紹介してくれた。それぞれが四苦八苦しながら取り組んできたことが伝わってかた。鈴木くんは「計画する力」を重視し、横江くんは「3つの自由(教材・人数・進度)」を意識していた。実践と修正を繰り返したからこその成果を感じ、課題が浮き彫りになった実践だった。その後の鼎談では実践者の3人があれこれと話をした。2人はとても緊張していたようだが、そうは感じなかった。実践を振り返りながら、自分の言葉で伝えるその姿からは、ほどよい緊張感の中で受け答えしていたのだろう。

Q&Aでは「思考」が話題に挙がった。ぼくたち3人の実践発表で見えたこなかった部分であり、共通の課題である「深まりがない」ことにつながる内容だった。参加者も含めてあれこれと話し合ったことで「思考する時間の確保」「思考したくなる仕掛け」などがそのヒントになりそうだと思った。Q&Aの時間を設けてよかった。ぼくたち3人は見えなかったところ、考えに至っていない部分を指摘してもらえた。ぼくたちも大いに学ぶことができた。

最後はフリートーク。参加者も喋りたいだろうし、緊張から解き放たれたぼくたち実践者が一番喋りたいであろうと思ったからだ。案の定、どのグループも話が弾んでいた。ぼくたちも、実践報告、鼎談、Q&Aを経て、今考えていることをあれこれと話した。そして、「いや~。とてもいい時間でした」「もっとやりたいと思いました」と、達成感のある表情を見せてくれた。今回のぼくのゴールはここだったので、その言葉と表情がありとても嬉しかった。よかった。よかった。



ここで終わらないのがうちのスタッフ。その後、遅めの夕食を取りながら、「いやね。本当に大切にしているところが聞きたかったな」と。「確かに、勘所として大切なところは語っていたけど、そこじゃないんだよね」と。相変わらずの指摘である。今回の参加者の多くは自由進度学習未経験者である。しかし、興味はあり、知りたいと思っている人たちだ。そうであれば、まずはやり方や子どもたちの実際を知ってもらう方がよいと考えた。彼が指摘するよう、自由進度学習の勘所は触れたが、どうして「自由進度学習なのか」という、自身が大切にしたいることは触れなかった。もし、もう一度このテーマでやるのであれば、「核」を語るようにするだろうな。

こうやって「俺は……」と指摘してくれる存在は有難い。今は、このように言語化することができているが、その時はうまく説明できなかった。結局、2日かかった。彼の指摘はいつもそうだ。いつも頭の中がグルグルとなる。そして、整うまでに何日か費やす。ただ、「ま、いっか」とは絶対にならない。「これは言語化するべきことなんだろう」「そうすれば、見える世界が変わる」と思ってしまうのだ。

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