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たかりつ

律子が新しい眼鏡を買おうと思った時に、「あ、貴音。来週眼鏡買いに行くんだけど、一緒に行かない?」 たまにものを見辛そうにする貴音がそばにいたから誘って 眼鏡屋で、どの眼鏡にするか決めかねてる貴音が、普段律子がかけてるものと同じデザインの眼鏡を見つけて 「律子。律子と同じものです。どうです?似合っていますか?」 と喜んでその眼鏡をかけて見せてくる貴音に「似合ってるけど、なにそれ?」 と笑って答える律子は、自分が貴音に眼鏡を買いに行こうと誘ったんだからと、その眼鏡を買ってあげるこ

    • 手を繋いだままステージに上がる雪歩と貴音

      貴音と雪歩がデュオで歌うライブ前に緊張する雪歩の手を握る貴音 「あっ、もう時間ですぅ…」 と雪歩が言うまで貴音は手を握り続けていて 「もう出番でしたか?どうやら私も少し緊張していたようです」 と笑う貴音の頬に一滴の汗を見た雪歩が、その言葉が冗談ではなく貴音が本当に緊張していたんだとわかって、自分から手を繋いで 「あの、もしよかったらですけど、こうして出ませんか?」 「……ふふ。はい、喜んで」

      • 警官律子とスパイ貴音

        銀行強盗の現場に巻き込まれる休日の警官律子 バレないように警察電話で連絡しながら犯人を刺激しないように銀行員や他のお客を宥める律子。そんな律子をずっと見つめている銀髪の女性がいた 警察に銀行を取り囲まれ逃げ出す犯人たちの前に勇敢だが無謀な子ども立ち塞ぐ。警官の突入に逃げ場を失った犯人はやけくそに子どもへ銃口を向ける。慌てて飛び出す律子の後ろから銃声がして犯人の手から拳銃が弾け飛ぶ。銀髪の女性がサイレンサー付きの拳銃を構えていた 「その子があの四条貴音ちゃんですか?」 「子?

        • 天使と普通の人な春香と貴音の話

          貴音が大食いだと事務所の皆も知らない頃の話 事務所の休憩室に春香が入ると、 「おや、おはようございます春香」 貴音が憂いを帯びた表情で座っていて 「おはようございます。どうかしたんですか」 春香も挨拶を返してから聞くも、どうと言うことはないのですかと詳しいことを話そうとしない貴音に 「あっ!そうだ」 春香がバッグからクッキーを取り出し 「手作りでよかったらこれ食べてください!疲れてる時は甘いもの、ですよね!」 「……春香が作ったのですか?」 「はい!」 ぜひいただきますと貴音

          雨の日の夜の事務所の伊織と貴音

          雨が激しく降り始めて伊織は家の者に連絡をした 伊織が休憩室に入るとぼんやりと座っている貴音がいて、伊織は貴音が座っているソファの隣に座った 「あんたって折りたたみ傘持ってる?」 「持っていますよ。貸しましょうか?」 「迎え呼んでるからいいわ。それ貸したら帰れなくなるんじゃないの?」 「傘は持ってきていますので問題ありません」 「ふーん」 「私はそろそろ帰ります」 「うちのは、あいつの車みたいに小さくないから乗っていけば?」

          雨の日の夜の事務所の伊織と貴音

          人狼貴音が響の家に泊まるときの日常

          人前では隠している狼耳を響の家では出す貴音 鼻歌を歌いながら食器を洗う貴音を眺めていた響が、後ろ姿からも見える貴音のピコピコと動く狼耳を見て近づく。気配察知も嗅覚も優れてるのに貴音が振り返らないからと響が背伸びして貴音の狼耳を触る 「な!?なにをするのですか!?」 驚いてスポンジと皿を持って振り返る貴音に 「わ、悪かったよ。そんなに驚くと思ってなくて……」 「まったく!」 と怒りながら食器洗いを再開する貴音の狼のしっぽがブンブンと嬉しそうに振られていた

          人狼貴音が響の家に泊まるときの日常