焼き損ねた茶碗が、できていない自分と重なって、愛おしい
陶芸家に焦がれ焦がれてました。
自作の窯で、炭で、抹茶碗を焼いてました。
あれから10年くらい。
焼き損ねたと、ベランダに放ってあった茶碗。
洗い、使ってみました。
薄い煎茶の向こうに、縮れた釉、こびりついた煤、そのままの土肌が見えます。
この景色、できあがっていなくて、不完全で。
自分と重なるようで、この茶碗が愛おしくなってきました。
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