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【2687】アスクル 2Q決算解説(2024/12/13)

2025年5月期第2四半期 決算サマリーと分析

アスクル株式会社の2025年5月期第2四半期決算では、売上は過去最高を記録しましたが、利益面では減少し、成長戦略に課題が浮き彫りとなりました。本記事では、売上高、営業利益、経常利益、当期純利益の分析を基に、アスクルの成長戦略と今後の展望について詳しく掘り下げます。


1. 決算サマリー

アスクルの2025年5月期第2四半期(2024年6月1日~11月30日)の業績は以下の通りです。

  • 売上高: 2,379億円(前年同期比+2.9%)

  • 営業利益: 60億円(前年同期比-16.8%)

  • 経常利益: 59億円(前年同期比-16.7%)

  • 当期純利益: 37億円(前年同期比-19.4%)

売上高は過去最高を記録したものの、利益面では為替の影響や新物流センター関連のコストが重しとなり、前年同期を下回る結果となりました。


2. 売上高の増減分析

売上の増加要因

  • ASKUL事業の堅調な成長: オフィス用品や日用品の販売が引き続き好調で、法人顧客基盤が堅持されています。

  • LOHACO事業の拡大: 個人向けEC事業であるLOHACOは、食品や日用品の需要増加を背景に売上を伸ばしました。

  • グループ連携の強化: グループ会社間の取引拡大が内部売上に寄与しました。

売上に対する課題

  • 一部商品の価格改定や配送コストの増加に伴い、中小企業顧客の減少が影響しました。

  • 値上げによる顧客離反が見られ、競争力維持が課題となっています。


3. 利益の増減分析

営業利益

営業利益は60億円(前年同期比-16.8%)と減少しました。以下が主な要因です。

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