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フェルデンクライス ミニミニレッスンの音声配信マガジンをつくりました

 ちょっと変わった風合いの石を、道端の草むらにそっと置くようなものかと思っています。

 飛んだり跳ねたりしていたらたまたま見えたのかもしれないし、転んだ目線の先にあったのかもしれないし、風が草をわけたからチラッと見えたのかもしれない。
 そんなご縁で見つけてくださって、手に取っていただけるかもしれないし取らないかもしれない。

 マガジン「音声配信:動きの探索、フェルデンクライスな8分半」をつくりました。フェルデンクライスメソッドのグループレッスン(Awareness Through Movement=動きを通した気づきのレッスン)にもとづく、ミニミニレッスンの音声をお届けします。
 のんびりペースで新しいものを追加していきますので、時々チェックしてみてください。

 日常を元気に過ごしている方も、あんまり元気が出ない方も、忙しく仕事で駆け回っている方も、部屋から出られない方も、ベッドの上にいる方も、誰でもできます。どんな状況でも、みんな同じ重力の中で生きていることに変わりありません。
 動くための脳神経回路との対話を通して、自分と重力との新しい付き合い方を見つける試みです。
 もし体調の加減や怪我でここにある動きができなくても、そう動こうと考えるだけでもいいのです。

 身体という構造物を重力に適応させて動く学習を、私たちはたいてい適当なところでやめてしまったり、間違えたり一時的な必要性で学んだまま習慣にしていたり、病気や怪我や老いによっていったんやめてしまったりしています。
 アスリートやパフォーマーに限らず、誰だって好奇心と探究心があれば、子供の頃のように運動感覚神経回路を更新していくことが可能です。さらにそれは、脳の中で隣り合い絡み合う思考回路や感情のパターンを更新します。

 ここにある音声は8〜9分ぐらいのもので、レッスンというよりは、フェルデンクライス的に身体や動きを観察していただける、ちょっとした時間です。音声を聴きながら動いて試してみてください。こんな風に自分を観察できるんだ、という新鮮さがあるかもしれません。

 同じものを違う日にやっていただくと、また違う発見や感覚があっても不思議ではありません。感覚や身体は日々変わります。
 この短い探索の時間が、自分への好奇心や敬意につながるキッカケとなれば幸いです。

 通常のグループレッスンは、1レッスン40〜60分くらいで、プラクティショナーが動きを言葉でガイドしておこなわれます。
 動きをとおして自分の身体の使い方に気づいたり、新しいやり方・楽なやり方を発見することで、より自分らしい動きに改善されていくような、たくさんのレッスンがあり、それをもとにプラクティショナー自身が、その時その場のご参加者さんの動きや様子を見ながらペースや言葉を考え、アレンジもする、本来インタラクティブなものです。

 ですので、オンラインレッスンであっても、私はzoomを使って、皆さんの動きを見せていただきながら進めています。
 でも、自分の動きを見られることに抵抗があったり、住宅事情であったり、ちょっとしたハードルを感じる方もいるかもしれません。
またレッスン時間にスケジュールを合わせていただかなくてはいけません。
 そこで、ミニミニレッスンとして、いつでも気軽に触れていただける、音声配信をしてみることにしました。
 下記にある「レッスンのやりかた」をご確認のうえ、おためしください。

 もしご興味が湧きましたら、たくさんのプラクティショナーさんが、あちこちスタジオでもオンラインでも活動されていますので、フルレッスンを受けてみてください。

レッスンのやりかた

動きを言葉でガイドしますので、自分に無理強いせず、ゆっくり小さめに動いてください。体調や身体の状態に合わせて、怪我をしないようにおこなって下さい。
いわゆるストレッチにならないよう、努力のいらない楽にできる範囲で。
痛みは禁物です。イタ気持ちいい、も、やり過ぎ。
動き
を通して、動くための脳神経と対話をするので、頑張ったり我慢したり急いだり欲張ったりすることは、新しいことを発見する邪魔をします。
休みをマイペースに、どんなタイミングでも必要なだけとることも、とても大切です。

動きは何度か繰り返してください。でも1回1回ちゃんと間をとって、間では力を抜いてリセットし、新たに動きを始めるようにしてください。

方向の指示はどの姿勢でも、立っている時の自分を中心とした上下・前後を使います。仰向けで寝ていたら、上=頭方向、下=足方向、前=天井の方向、になります。
また、股関節から先を「脚」、足首から先を「足」と言い分けるようにしています。

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