「悩み」のプロセスと相談対応
人が「悩む」。解決したいから「相談」する。
このプロセス(過程)は、様々な相談の中で当たり前のようなことです。
悩まなければ相談はしないのも当たり前です。
ただ相談対応をされる方で最も困るのは、「何が最も有効な解決策かを見極める」こと。
そこで大きなヒントになるのが、悩みとなるプロセスです。
ここで悩みに至るまでの経緯を考えてみたいと思います。
悩みには、それを作った根本となる「出来事」「きっかけ」があります。
上司にバカにされた。
仕事で失敗をした。
言ったことをちゃんとしてくれない等。
そしてそういった出来事により、感情がマイナスへ変化します。
上司にバカにされた⇒悲しい・悔しい
仕事で失敗をした⇒劣等感・挫折感
言ったことをちゃんとしてくれない⇒もどかしさ・苛立ち
そして症状がでてきます。
上司にバカにされた⇒悲しい・悔しい⇒上司とうまくコミュのケーションが取れなくなった
仕事で失敗をした⇒劣等感・挫折感⇒新しいことに挑戦する気持ちがなくなった
言ったことをちゃんとしてくれない⇒もどかしさ・苛立ち⇒怒りっぽくなった・どうしても当たってしまう
これが、悩みの誕生です。
相談対応を行う場合、このプロセスをしっかり聴き出すことがまず大切。
その上で、出来事と感情のどちらにアプローチをするかなのです。
上司にバカにされた⇒上司にごめんといてもらう⇒悲しい・悔しい気持ちの消滅・・・上司に今の気持ちを伝えてみる
仕事で失敗をした⇒今回だけで次回はそのようなことがないという考え方に変換⇒劣等感・挫折感の消滅・・・考え方の変換法
言ったことをちゃんとしてくれない⇒あきらめる⇒もどかしさ・苛立ちの消滅・・・気にしないでいるためにはどうしたら良いかを考える
ベストな答えとは、相手が望む結果を見つけ、そのためにどうしたら良いかを考えること。
だからこそ、そのプロセスを引き出していくことが遠回りの様で実はもっとも速い問題解決策なのです。
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