メンタルへルス不調と心の病の境目は?
メンタルへルス不調と心の病。どちらの言葉もメンタルへルスを掲げるときにはよく耳にする言葉であり、多くの方が混同された使い方をされています。
「メンタルへルス不調と医者から診断され、休職・・・」
「ストレスにより心の病になった時、どう病気を自分で治していくのか」
上記の使い方は、日本メンタルヘルスケアサポート協会からいうと、かなり混同されている状態です。
ではどう違うのか。
まず、メンタルへルス、心という言葉をとって考えてください。
すると「不調」と「病気」が残ります。
不調とは、調子が悪いこと。思わしくないこと。
病気とは、障害を起こし苦痛や不快感を伴い、健康な日常生活を営めない状態のこと。
これを考えると不調と病気は、軽度と重度となります。
「胃の不調を感じ、病院へ行ったら胃潰瘍だった」
まさにこの状態です。
または「胃の不調を感じ、病院へ行ったら胃もたれだった。」
これは不調だった、ということで、病気ではありません。
メンタルへルス、心がついても同じです。
「気持ちの憂鬱感が取れないので、病院へ行ったらうつ病だった」
不調が悪化して病気になりました。
「気持ちの憂鬱感が取れないので、病院へ行ったらまず一週間休みましょうと言われた」
これは不調であったということで、病気ではありません。
お気づきの通り、病気には必ず病名が付き、診断がなされます。
なので、メンタルへルス不調と心の病の境目は、その方が病院へ行ってどう診断されたかによって境目となるのです。
胃が痛いは、まだ病気ではないけど、胃潰瘍と診断されたら病気です。
まず境目をはっきりさせたい場合は、病院へ行ったかの有無を確認すること。
また病気かもと心配するのであれば、病院へ行ってみてもらうことをお勧めします。
ただ、独特の言い回しがあることは知っておいてください。
・メンタルヘルスの基礎から扱い方、接し方まで具体的方法が分かる、メンタルヘルスカウンセラー養成講座は、こちら。