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ミニ小説100編 その④

100
ミニ小説100編です。その④
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#ミニ小説

空き地があるだけ。

数カ月前までは畑だった。 今では雑草が生い茂り、たぶんそこが畑だったなんて誰も信じてくれ…

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震えている。

電車に揺られながら、少しだけ長く目をつぶった。 電車が茅ヶ崎駅のホームに到着し、扉が開き…

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友好的さは漂う。

少し落ち着こう。 と、思った。 少し落ち着こうと思えば、少し落ち着くことができるのかはわか…

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昨日観た優しい映画。

昨日、Netflixで観た映画の余韻がまだ残っている。 いい映画だった。 いい映画を観たあとの心…

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自由気ままに、楽しく、の才能。

自由気ままに、楽しく生きていけたら良いのに。 そう思う。 サーフボードを抱えて、海へ向うお…

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け・い・け・ん

朝の読書。 賢い人が書いた本を読んで、すぐに感化された僕は、会社にいく僕を見送りにきた彼…

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ウキワー。

「ウキワー……」 と、呟き、溜息を吐いた。 海辺。 ポカンと海を眺めながらの休憩。 サーフィンを楽しむ人がチラホラ。 サーファー……。 波がバシャーンっと来て、ボードの上に立って、ふゅーって。 楽しそうだなぁ。 きっと、楽しいのだろうなぁ。 たぶん、競争とか、売り上げとか、名誉とか、承認とか、そんなんではなしに、「楽しい」んだろうなぁ。 そこから這い上がって、勝ち上がって、一攫千金を手に入れるのさとか、そんなん思ってるとかないんだろうなぁ。 海に入ると気持ちいいもんな