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こんな8020はうれしくないって😢…切実な思いの82歳

8020運動とは


8020運動
「8020(ハチマルニイマル)運動」とは?
いつまでもおいしいものを食べ続けるための元気な歯は、日々の手入れから。
1989年(平成元年)より厚生省(当時)と日本歯科医師会が推進している「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動です。
20本以上の歯があれば、食生活にほぼ満足することができると言われています。
そのため、「生涯、自分の歯で食べる楽しみを味わえるように」との願いを込めてこの運動が始まりました。
楽しく充実した食生活を送り続けるためには、妊産婦を含めて生まれてから亡くなるまでの全てのライフステージで健康な歯を保つことが大切です。ぜひ「8020」を目指してください。

日本歯科医師会HPより

多くの方に8020運動は周知されて来ました。
実際、20本以上の歯を残せる方が増えてきているというデータがあります。

以前より残せる方が増えていることは
すごいことだなと思っていました。

ただ、担当患者さんの声で気付かされたことがあり、今日はこれをまとめたいと思います。

私が勤務するクリニックがある市では、7〜9月の間に歯科医院を受診された80歳以上で20本の歯が残る方を推薦という形で市に報告して、表彰されるというイベントがあります。
表彰状と記念品がもらえるんだそうです。

担当患者さんは82歳で23本残っているから、
「良かったら8020に推薦しますよ!」
とお伝えしました。

そしたらこう言われたのです。

「残ってはいるけれど、歯グキがガタガタで噛まれへんやん?
噛まれへん歯が残っても仕方がないんよ。しっかりと噛める歯なら値打ちがあるけどね」

って。

めちゃくちゃ切実な言葉でした。
単に数字だけではないんだと気付かされた瞬間でした🫢


この方は何度も私のnoteのネタになっているバゲットが大好きで歯ごたえ大好きなお方。

噛まないとダメだと思い、
歯グキが悪くなってもなお、噛まないと!と必死に噛んで来られた方です。
とことん歯周病が進行して、グラグラで噛めない所で私と出会い、
何とかここまで保たせて来ているのです。


噛める歯が残ってこそ値打ちがある


8020運動を改めて考えないといけないなと思いました。


80歳でも噛める歯を20本残して行きましょう✊🦷✊

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