業績のその先へ
金融教育の専門家、遠藤です。
持続的に売上高成長率、営業利益率、ROE、株価上昇率、配当成長率、全てが年30%、参入障壁が高い会社があったらどう思いますか。模範的優良企業だといえます。
「業績が良いのはわかった。多少業績が変動しても一喜一憂しないから長期で株を持つよ」
このように考える投資家は多いと思います。短期売買の対象ではないですね。
すでに投資家が文句をいえないくらい、財務体質をよくしている企業に求められることは、社会へのインパクトです。
上記のような業績というわけではないですが、インパクトが求められるようになっている企業の例にGAFAMが挙げられます。
たとえば、アップルに「もっと素晴らしいiPhoneを作って欲しい」と願っている投資家もいるでしょうが、私はiPhoneやアップルウォッチに変わる、もっともっと大きなインパクトを与える新製品をリリースしてほしい、と思っています。
「久々にでたね。iPone依頼の大革命が」というものを人々は望んでいるのではないでしょうか。
マイクロソフトに対しても同じです。
メタやGoogleにXに求められることは、健全なプラットフォームです。
メタという社名から、プラットフォームのイノベーションを期待します。
アマゾンには、地域格差の解消を求めます。もちろん現状でも貢献はしていますが、「地方に住むほどメリットあるやん」というくらいのインパクトを与えてほしいです。
すでに巨人と化した企業については、投資家が経営にとやかく言えるものでもありません。社会的インパクトが期待されます。大きくないとできないことをやってほしいです。
「非財務指標は重要なのでしょうか」
お客様からこのような質問を受けることがあります。
「重要です。財務指標がお腹いっぱいになり、非財務指標が重視されている企業こそ、超優良企業です。」というのが私の回答です。
学校でも金融商品に関する教育が始まっていますが、ただお金を増やすという観点ではなく、社会的なインパクトの観点まで教育した方が良いと私は考えています。
(遠藤)
[遠藤 功二氏 プロフィール]
日本FP協会認定CFP
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)
MBA(経営学修士)
大学時代に借金に追われた経験からFPの資格を取得し、金融機関に就職。
証券会社と外資系銀行で延べ1,000人以上の顧客を資産運用アドバイザーとして担当した経験上、日本には金融教育が足りていないことを確信する。
自己責任が求められる社会で、子供たちが自立して生きていけるよう、お金の教育講座を実施している。子育て世代の親たちと子供たちに、金融の知識を届けるため教育特化のFPとして奔走中。
子育て世代のための金融教育サービスFP君
web:https://fpkun.com
メッセージ:koji.endo@fpkun.com
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)