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子供が夢中になれるものを見つけよう

「株式投資の本でおすすめは何ですか?」


このように聞かれたら、私は今はこのように答えます。

第4の波:大前流「21世紀型経済理論」
 大前研一著 amazonリンク ⇒ https://amzn.to/49KN8pD

 株式投資の本ではありません。
 しかし、企業を見る時の視点は養えると思います。
 グローバルに見てこの企業はリーダーなのか?後続組なのか?という視点は株式投資において重要です。そのような視点を思い出させてくれる本です。


 こんにちは。金融教育の専門家、遠藤です。

 上記の本をご紹介した理由は、私はこの本を読んで「やっぱり能力の向上は大事だな」と思ったからです。

 現代が変化の早い時代であることはいうまでもありません。たとえば、リモートでの商談は、コロナ前までは今ほどは普及していませんでした。しかし、それは一気に広まりました。

 チャットGPT等のAIを使用する仕事も一気に広がっていっています。たとえば、このようなメルマガの文章作成は、チャットGPTがやってくれます。1日に原稿を3枚書くことで成り立っていた仕事は、1日に30枚かかないと価値を生まないものになるかもしれません。

 証券業務も、紙の伝票を作って注文を出していた時代から、今はネットでお客様が勝手に注文を出す時代になりました。紙の伝票を作成する業務は、電卓が発明されているのに、紙で筆算をして計算をしているのと同じくらい要領の悪い仕事のやり方です。


 今後の時代は、1時間かけていた仕事を1分で済ませたり、1つの仕事で100を生み出すことが求められる時代になっていると思います。要するに効率的な成果が求められる時代になっているということです。
 もちろんこれは今に始まったことではなく、テクノロジーが進化する限り続いていく時代の流れです。参勤交代の時代はとうに終わり、今はZOOMで各国首脳が議論できる時代です。


 昔であれば図書館に行かないと手に入らなかった情報が今は、検索ツールで一瞬で出てきます。ただ、検索にはコツがあり、同じ情報を調べるのに1時間かかる人もいれば、1分もかからない人もいます。
 検索ツールは便利になりましたが、それを使う人間の能力がアップしないとテクノロジーの機能は十分に発揮されません。

 私の子供は、今5年生なので、ちょうど塾で「歴史」を学んでいます。頑張って年号とか偉い人の名前とかを覚えてます。頑張ってる人の前でそれを否定したくはありませんが、受験勉強には無念を感じます。

 どうせ覚えた年号や偉人の名前は、使わなければどんどん忘れていくからです。多くの社会人が「生類憐れみの令」を制定した人の名前すら思い出せません。
 「動物を愛護する」というその内容はほとんどの日本人が覚えているにも関わらずです。

 ネットで調べれば1秒で出てくる偉人の名前を必死に暗記させている暇があったら、「自分が綱吉だったらどんな法令を作る?」という問いを出して、当時の世情をネットで調べて、考えて、発案させるトレーニングをやるなどした方が、子供たちの将来のためになるのではないか、と私は思います。
 テクノロジーに触れる機会にもなりますし、制約条件の中で考える力も身に付きます。あと、こういう勉強は楽しいです。

 どんどん時代が変わっていく時代だからこそ、私たちはOSをアップデートしていかなければいけません。音楽や詩を作る際に、AIの力を借りているアーティストもいるでしょう。

 個人的にはYOSHIKIに、AIを使って感動的な音楽を大量生産してほしいな、と思っています。その音楽で勇気を得る人が増えれば、日本経済は活性化します。


 脱線しましたが、億近に話を戻しますと、

「この企業の人たち、リスキリングで脳のOSアップデートしてる?サービス・製品は、時代をリードしてる?時代についていけてる?」

 という視点で企業を見てみるのはいかがでしょうか。

 そして、子供たちへの教育においては、

「OSをアップし続けることがいつの時代も必要である」

ということを子供たちに説くことが必要だと思います。


 私の一家の長男は今は受験勉強、次男は野球を頑張っています。
 どちらもテクノロジーとは無縁な事柄ですが、「根性」が養われれば、OSをアップデートする力も付くだろうと思って、今はとにかく頑張れ、と応援しています。

 時代に取り残される企業や人、時代を引っ張る企業や人、時代についていく企業や人、いろいろいますが、せめて最後の三択目には入りたいものです。


(遠藤)


[遠藤 功二氏 プロフィール]

 日本FP協会認定CFP
 1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)
 MBA(経営学修士)

大学時代に借金に追われた経験からFPの資格を取得し、金融機関に就職。
証券会社と外資系銀行で延べ1,000人以上の顧客を資産運用アドバイザーとして担当した経験上、日本には金融教育が足りていないことを確信する。
自己責任が求められる社会で、子供たちが自立して生きていけるよう、お金の教育講座を実施している。子育て世代の親たちと子供たちに、金融の知識を届けるため教育特化のFPとして奔走中。

子育て世代のための金融教育サービスFP君
web:https://fpkun.com
メッセージ:koji.endo@fpkun.com


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)

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