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お金のなる木を探そう
金融教育の専門家、遠藤です。
投資とは何か。あなたが子供たちに聞かれたら何と答えますか。
将来の幸せのために資本や時間を投じること、という答えだと綺麗だと思います。しかし、人生は今が一番大事。あるかないかもわからない未来のために投資をすることは実は結構お思い切りが必要な行動です。
ただ、日本人は長生きだし衛生も良いのでほとんどの人に老後は来ます。
平均寿命は80歳を超えてます。やはり未来はあるものとして投資はしたほうが良いでしょう。
投資に前向きに取り組むための考え方として、「お金のなる木を探す」という思考を持つことはおすすめです。
なぜ企業は配当性向を高めているのか、なぜROEを重視しているのか、なぜEPS成長率を重視しているのか、なぜEBITDAのようなわかりにくい指標を公表しているのか。
これらは「当社はお金のなる木です」と主張するためです。
仮に営業利益が0円の会社が2社合ったとして、A社が当期利益ベースのROEが10%、B社が0ならA社の方が良いです。A社は営業外で何かお金のなる木を抱えているのでしょう。アクティビストがそれ売って本業に使えと言ってきたら企業の体質は変わります。
さらにA社のEBITDAマージンはプラス、B社は0ならやっぱりA社の方が良いです。
もちろん償却費は無視できない費用です。ただ時に営業利益などの項目よりもう一歩踏み込んでみてみると会社の強さがわかる時があります。
お金のなる木の芽みたいなものが見えることがあります。
お金のなる木を探すという視点で企業分析をすると、ポテンシャルの高い企業を見つられるかもしれません。お金のなる木を持っている人のことを資本家と言います。
資本家はどんどんお金のなる木を見つけ、木を増やす人たちです。
企業でいえば買収を繰り返し、しっかり利益成長している会社も資本家の一種です。お金のなる森を形成しています。資本家タイプの株を保有すると自分も資本家になれます。
巨大グループ企業の一員として働くことは誇り高いことですが、虎視眈々とそのような企業の保有株を増やしていくと資本家の立場になれます。
学生さんたちには、投資をすると資本家としての経済的に豊かな未来が待っていることを知ってもらいたいです。
(遠藤)
[遠藤 功二氏 プロフィール]
日本FP協会認定CFP
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)
MBA(経営学修士)
大学時代に借金に追われた経験からFPの資格を取得し、金融機関に就職。証券会社と外資系銀行で延べ1,000人以上の顧客を資産運用アドバイザーとして担当した経験上、日本には金融教育が足りていないことを確信する。
自己責任が求められる社会で、子供たちが自立して生きていけるよう、お金の教育講座を実施している。子育て世代の親たちと子供たちに、金融の知識を届けるため教育特化のFPとして奔走中。
子育て世代のための金融教育サービスFP君
web:https://fpkun.com
メッセージ:koji.endo@fpkun.com
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