
経営者の資質とは
金融教育の専門家、遠藤です。
株式投資をする際の1つの視点で経営者の資質というものがあります。
自民党総裁選の動向をみていても思いますが、トップの顔というのは組織の印象に影響します。
私は組織のトップには、知識、経験、実績、人格が必要だと思っています。
ただ、全て100点というわけにはいきません。人間ですから。
たとえば、外から入ってきたプロ経営者は、その業界の「知識」は浅いかもしれません。しかし、知識は後天的にキャッチアップしやすいですし、経営者としての経験によって十分にリーダーシップをとれる可能性はあります。
実績については、現場での実績か、経営者としての実績か、どちらかがないと普通は誰もトップに推薦しませんので、どちらかがあるのが前提です。
そして人格。会社を動かしていくわけですから人格も当然重要です。ただ、人格といっても「人にやさしい」というようなものではなく、経営者には会社をグイグイ動かしていく多少強引な人格も必要です。
たとえば、かなりトップダウンの経営者であっても、知識、経験、実績が伴っている人であれば、社員は「この人についていこう」と思うと思います。
アクティビストが経営陣の交代を提案することがあります。現行のままでは成長が望めない、という場合には、このような提案も確かにありです。ただ、人がついてくる知識、経験、実績か、あるいは人格がないと、会社の推進力が生まれません。
経営者が交代した際には、その人の経歴や実績などをしっかりと見るようにしたいものです。
私は10代の方々も株式投資を学んだ方がよいと思っています。
株式投資によって、どんな経営者がどんな戦略で会社を動かしているのかを見ることは、大きな社会勉強になるからです。
(遠藤)
[遠藤 功二氏 プロフィール]
日本FP協会認定CFP
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)
MBA(経営学修士)
大学時代に借金に追われた経験からFPの資格を取得し、金融機関に就職。
証券会社と外資系銀行で延べ1,000人以上の顧客を資産運用アドバイザーとして担当した経験上、日本には金融教育が足りていないことを確信する。
自己責任が求められる社会で、子供たちが自立して生きていけるよう、お金の教育講座を実施している。子育て世代の親たちと子供たちに、金融の知識を届けるため教育特化のFPとして奔走中。
子育て世代のための金融教育サービスFP君
web:https://fpkun.com
メッセージ:koji.endo@fpkun.com
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