新ジュニアNISA案を考えてみた
億の近道読者のみなさんこんにちは。
ついに2023年をもってジュニアNISAが終わりますね。
残りの枠を使い切っていない人は、最後の駆け込みです。
ジュニアNISAは子供が18歳になるまでは継続管理勘定で、非課税保有可能です。ぜひ枠が空いている人はご利用をご検討ください。
ジュニアNISAはもともと「18歳までお金が出せない」という意味不明な縛りがあったので不人気でした。「子供のためのお金なんだから18歳まで使ったらあかん」といういかにも上から目線の政策です。
ジュニアNISA終了後、すなわち2024年からは「18歳縛り」はなくなり、当該口座で買った商品はいつでも解約、払い出し可能になります。
ただし、払い出しする場合は、ジュニアNISA口座自体を閉じる必要があります。
ジュニアNISAは不人気口座でしたが、18歳縛りがなくなることが決まってから開設が増えました。
人気がない欠陥制度をつくり、人気がないから終了を決め、終了すると決めたから18歳縛りを解除したら逆に人気が出た、というこの流れ、大変お粗末です。
私はジュニアNISAの新制度として、子供1人につき500万円を即刻配る政策がいいと思います。その際に18歳縛りのジュニアNISAに入れなければならないことにします。「3人以上の子供がいる世帯は大学無償化」の政策は頓挫にしていいと思います。
この新ジュニアNISAを創設すると、子育て世代に運用が義務化されるということです。会社に入ったらDC制度が用意されていて、運用が義務化されているのと似ています。
DCは60歳縛り、ジュニアNISAは子供18歳縛りでいいわけです。
皆、自分が稼いだお金が子供が18歳まで出せなくなることに不安を感じ、ジュニアNISAをやらなかったわけです。国からの補助金なら18歳まで出せなくても仕方ない、とほとんどの人が納得するでしょう。
500万円を元手に年5%の運用益が得られれば、18年で2倍になります。
500万円が1,000万円になるわけです。
学費に半分使っても、半分が余ります。
子育て世帯は必死に運用の勉強をするでしょう。
そして、運用ノウハウは後世に引き継がれていきます。
「大学費用は国からもらったお金を運用して得た利益でほとんど払ったんだよ」
と子供に教えたら、子供も「投資ってすごいな」と思うことでしょう。
「リスクが怖い。損をするのがいやだ。」と言い続ける日本人。
少子高齢化でピンチが来ることはわかっているのに手立てを打たないからどんどん追い詰められている社会保障。
投資においてもお金のやりくりにおいても金融リテラシーが低い日本を、根本的に変えるのはこれからの時代を生きる若者です。
少子化対策と金融リテラシーの底上げに貢献できる「補助金付きジュニアNISA」、いかがでしょうか。
(遠藤)
[遠藤 功二氏 プロフィール]
日本FP協会認定CFP
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)
MBA(経営学修士)
大学時代に借金に追われた経験からFPの資格を取得し、金融機関に就職。
証券会社と外資系銀行で延べ1,000人以上の顧客を資産運用アドバイザーとして担当した経験上、日本には金融教育が足りていないことを確信する。
自己責任が求められる社会で、子供たちが自立して生きていけるよう、お金の教育講座を実施している。子育て世代の親たちと子供たちに、金融の知識を届けるため教育特化のFPとして奔走中。
子育て世代のための金融教育サービスFP君
web:https://fpkun.com
メッセージ:koji.endo@fpkun.com
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